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投稿者:
shinrigaku
2021/07/27 11:25
■専門・研究分野
専門分野は臨床心理学で、認知行動療法という心理療法を用いてカウンセリングを行ってきました。これまでは、病院の精神科外来で臨床心理士・公認心理師として働き、主に不安症を抱える方たちの支援を行ってきました。研究では、人と関わる場面に対して強い不安を抱く社交不安の研究や、不安が強いため学校に行けなかったり、保護者から離れることが難しい不安症の子どもに対する認知行動療法の研究に取り組んでいます。
■現在の道に進もうと決めたきっかけを教えてください
テレビなどで心理学を見ていて「面白いな」と思い、大学で心理学を学ぼうと決めました。大学に入ってみると、バラエティー番組で見るような心理学のイメージとは違っていましたね。卒業後は、一般企業への就職も考えましたが、「社交不安症」という精神疾患を知り、心理学をもっと学びたいと思うようになりました。社交不安症とは、人と話したり、人前に出るときに強い不安を感じて日常生活に支障が出る精神疾患です。私自身も人見知りであったり、人と関わる場面で緊張してしまうことが多かったため、「なんで不安になるんだろう?」「どうやったら治るんだろう?」ということに疑問を持ち、臨床心理士をめざすようになりました。今でも社交不安症の人たちの支援に携わったり、研究を進めていくうちに、心理学は学べば学ぶほど自分の世界も広がる楽しい研究分野だと感じています。
■気持ちが落ち込むことがあった日には、何をしますか?ストレス解消法などあれば教えてください
認知行動療法では、「ストレス解消法があればあるほど良い」と言われているので、私自身もたくさんのストレス解消法を持っています。例えば、好きな音楽を聴く、ライブ映像を見る、ライブに行く、ランニングをする、テニスをする、友達と話す、家族と話す、ドライブをする、焼き肉を食べる。他にもたくさんありますが、全部挙げるときりがないのでこれくらいにします。生きていればストレスを全て回避することはできないので、日々、自分の好きなことを探して、ストレス解消法のレパートリーを増やしています。
■学生たちへメッセージ
私は迷ったら「とりあえずやってみる」ことを心がけています。何かに挑戦したり、自分から行動する時は失敗したらどうしようと考えて不安になるものです。けれど、不安だからといって何もしないと、どんどん自分から行動することが怖くなっていきます。一歩を踏み出すことは不安で怖いことですが、その一歩を踏み出すことで「何かを変える」ことはできると思います。大学生活でも社会に出てからも、不安や怖いことにはたくさん出会うと思います。しかし、不安を乗り越えた先にはきっと、「新しい何か」があると思うので、皆さんも様々なことに取り組んでみてください。
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