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心理学科

名前: shinrigaku 作成日: 2014/02/07 14:14
心理学科のブログ

投稿者: shinrigaku 投稿日: 2021/10/13 11:14


■専門・研究分野
専門分野は臨床心理学、健康心理学で、「認知行動療法」という心理療法のアプローチに基づいて、依存症を抱える方の行動変容や健康な方のストレスマネジメントのための研究に取り組んでいます。これまでの最も中心的な研究テーマは「ギャンブル障害(いわゆるギャンブル依存症)」で、ギャンブルが続いてしまうメカニズムの個人差に着目して、その差異に応じた効果的な支援方法の構築を目指した検討をしてきました。また、公認心理師、臨床心理士としての活動も続けており、医療機関において患者さんに対する認知行動療法を用いた心理的支援に携わっています。

■心理学を学んでいてよかった、と思えたエピソードはありますか?
私は普段からメガネをかけているのですが、メガネをかけることによって見えにくかったものがよく見えるなど、世界の見え方が変わります。比喩的な表現になりますが、心理学(認知行動療法)的な思考法は私にとって「メガネ」のようなものであり、世界の見え方を大きく変えてくれたものだと思っています。
心理学を学ぶ以前は、「気持ちが変わらないと行動は変えられない」と思っていました。たとえば、友達とのトラブルなどの嫌なことが起こったときには、嫌な気持ちが収まらないと自分の好きなことをしても楽しむことができない、と考えていたのです。しかし、認知行動療法の発想は真逆で、「行動を変えれば気持ちも変わる」と理解します。先ほどの例でいえば、友達とのトラブルなどで嫌な気持ちが生じたときには、むしろ他の楽しいことをすることによって、結果的に嫌な気持ちは減らすことができるかもしれない、と考えるのです。こうした認知行動療法の発想は、心理学の初学者だった頃の私にとっては目から鱗で、それ以来、徐々にですが、日々に活かすように心掛けてきました。最近では、落ち込むようなことがあったときには、いつもよりもちょっと高い美味しいものを食べたり、欲しかったものを買いに行ったりして、気分を変えて次にまた頑張るための活力を養うようにしています。

■和洋女子大学で働き始めて早3年。助手から助教になり、心境や意識など変化はありましたか?
昨年度までは、助手として学生たちを裏で支えるような役割でしたが、助教に昇任した今年度からは、授業などで表立って学生たちとかかわることが多くなり、責任の大きさを痛感しています。まだ新米教員ですので、講義や実習、ゼミなど、幅広い科目を担当する中で、その時々の役割を果たせるように試行錯誤しています。たとえば、国家資格である公認心理師に対応した専門性の高い科目では、自分自身の公認心理師としての経験を活用しながら、具体的な実践のイメージを持ってもらえるように工夫しようと試みています。
一方で、心理学科以外の学科の学生も多く受講する共通総合科目では、心の健康を保つ上でも役立つ心理学の理論や技法を楽しく学んでもらい、より良い大学生活を送るためのサポートになればと取り組んでいます。

■趣味や、今、ハマっていることがあれば教えてください
音楽が好きで、高校時代にオーケストラ部に所属していた経験から、クラシック音楽をよく聴きます。最近、高校生の時に使っていた音楽プレーヤーが発掘され、10年以上も前のものですが、まだしっかり再生することができました。早速、その音楽プレーヤーを研究室に持ち込み、集中して作業したいときに、高校時代によく聴いていたお気に入りの曲を聴いています。中でも、モーリス・ラヴェルというフランスの作曲家の音楽が大好きで、シャルル・デュトワ指揮による「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「スペイン狂詩曲」、「左手のためのピアノ協奏曲」……といった曲は、心理学が学べる志望校をめざしていた大学受験の時期によく聴いていたのでした。その色彩的で洗練された音の中に、高校時代の想い出も微かに呼び起こされつつ、学内外でいただいている仕事に励む活力をもらっています。

■学生たちへのメッセージ
心理学科での学びには、実生活に活かしていける要素が散りばめられていると思います。そうした、1つひとつを「パーツ」として集めて、4年間かけて自分なりの「メガネ」をつくっていってほしいと願っています。そのためには、毎回の授業で学んだことについて、自分の日常生活とどのような接点があるのか、あるいは実際にどのように活用していくことができるのかなどを考える癖をつけてもらえるといいのではないかと思います。そして、分からないことや困ったことがあったときには、ぜひ積極的に教員に質問や相談をしてみてください。そうしてできた「メガネ」を通せば、きっと世界の見え方が変わり、人生が豊かになるはずです。私も和洋女子大学の一教員として、みなさんの「メガネづくり」をサポートしたいと思っています。

心理学科の学びについてはこちらから
田中助教の助手時代のインタビュー記事はこちらから
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2021/10/08 10:28
心理学科でめざせる主な資格は、ピアヘルパー認定心理士公認心理師です。学年の進行に沿って、説明します。

1年次の「基礎ゼミ」で、資格について学ぶ

1年次の前期に開講する「基礎ゼミ」の中で、「将来について考える」ということをテーマとして、「資格について理解を深める」授業を行っています。和洋女子大学の心理学科に在籍している間に、どのような資格を取得することができるのか、その資格を取得するためには、どの科目を履修することが必要であるのか。試験などがあるのかを調べたり、資格を取得すると自分の将来にどのように活かすことができるのかといったことなどを考えます。また資格を取得している教員からの具体的な説明を聞くことで、将来について考え、資格についての理解を深めてもらいます。

2年生の「ピアヘルピング概論」で、ピアヘルパーをめざす

ピアヘルパーとは、“仲間を助ける人”という意味であり、悩みや問題を抱えた人の相談相手になることです。ピアヘルパーは日本教育カウンセラー協会の認定資格です。ピアヘルパーをめざすことにより、カウンセリングや関連する心理学の理論方法について学び、教育・福祉・保育などの実際の場面で人とかかわるために必要な基本的な力を身につけることができます。ピアヘルパーの資格を取得するためには、「ピアヘルピング概論」などの所定の科目単位を修得し、筆記試験に合格することが必要です。和洋女子大学では、2年次より資格取得をめざすことが可能で、毎年、多くの学生が在学中にピアヘルパーの資格を取得しています。

3年次の「臨床心理演習」「臨床心理実習」で、公認心理師になるための基礎を学ぶ

公認心理師とは、心理職の国家資格です。心理的に支援が必要な方に対して、心理学の専門的知識や技術をもって、心理的な援助を行います。公認心理師の資格を取得するためには、在学中に所定の単位を取得して卒業し、大学院で必要な科目を修得する、もしくは定められた施設で2年以上の実務経験を得た後に、国家試験に合格する必要があります。心理学科では、公認心理師法で定められた1つの科目に対して、より丁寧に、より細かく学ぶことができるように分割して開講している科目があります。臨床心理実習室などの教室設備も充実しており、カウンセリングや心理療法などの心理学的支援を体験的に学ぶことができます。
臨床心理演習」は学内で行う実習科目です。傾聴、認知行動療法、グループアプローチ、家族療法などのカウンセリング・心理療法や、知能検査・バウムテスト・ロールシャッハテストなどの心理検査を体験し、心理学的支援の実際について学べる科目です。

 
【写真左右】臨床心理実習室での家族療法の実習場面です。観察室から観察します

臨床心理実習」は、学外の施設で行う実習科目です。現場で働く心理師から心理職の仕事内容について直接お話を聞き、理解を深める科目です。それぞれの施設で学んだことを最終発表会で発表します。以下は学生たちによる最終発表会の様子です。

保健医療分野

 

司法犯罪分野

 

福祉分野

 

教育分野

 

※「臨床心理演習」と「臨床心理実習」には履修できる人数に上限があります

4年間で「認定心理士」を取得できます

認定心理士は、日本心理学会の認定資格であり、心理学の専門家として仕事をするために必要な、最小限の標準的基礎学力と技能を修得していることを日本心理学会が認定するものです。心理学科で所定科目と必要な単位を取得し、日本心理学会の書類審査を受けた後、資格が得られます。認定心理士の資格取得には、幅広い領域の心理学科目の単位取得が必要であるため、大学4年間をかけて計画的に必要な単位を修得することが大切です。心理学科では、認定心理士資格に関するガイダンスや資格申請説明会を行っており、資格取得に向けたサポートを受けることができます。

卒業生は幅広い分野で活躍しています

卒業生は一般企業の総合職や事務職の仕事に就く人が多いです。毎年、銀行や生命保険会社を含む金融系の企業に多くの学生が就職しています。心理学科の学生は統計などの知識やスキルがあり、また相手の心の機微を感じ取りながらコミュニケーションを取る能力が高いことから、企業から高く評価されています。人と直接、接する仕事に就く人、一部上場企業の事務職になる人もいます。一方、児童指導員の資格(心理学科を卒業することで得られる)を活かして子どもの支援に携わる人や、児童相談所・警察などの公務員の心理職をめざし、採用され、専門職として活躍している人もいます。
さらに心理学科では公認心理師の養成が始まったため、資格取得をめざし、大学院への進学を希望する人も増えています。心理学を学んだことを活かして、幅広い職種で活躍しているといえます。

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