和洋女子大学|学部・学科|心理学科|学科ブログ

学科インフォメーション

心理学科

名前: shinrigaku 作成日: 2016/04/19 16:50
教員コラム

投稿者: shinrigaku 投稿日: 2015/08/26 17:24




 心理学は大学で初めて学ぶ科目だと思っていませんか? 実は中学や高校で、もっと言えば、小学生の時からすでにそのエッセンスを学んでいるのです。たとえば、算数や理科で教わる数の保存や量の保存には発達心理学の理論が生かされています。保健体育や保育、倫理などにも心理学の理論をみつけることができます。

心理学に興味を持ったきっかけ
 小学生の時に読んだハワード・カーターの『ツタンカーメン発掘記』が出発点かもしれません。ヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)の解読、CTスキャンやDNA鑑定などを駆使し、出土品から時代背景やひととなりがいろいろと明らかになり、ツタンカーメンをとおして科学の面白さと当時のひとびとの日常生活や死生観などを知ることができました。
 その後、アガサ・クリスティのミステリー、梶井基次郎の『檸檬』、ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの『自省録』などを読みながら、登場人物や作者の心理、その時代背景にも興味は広がっていきました。
 出土品の断片を集めてひとつの形にしていく考古学の作業や無関係だった点と点が線となり、全体像があぶりだされていく謎解きは、パーソナリティを理解するプロセスによく似ています。心理学者にミステリー好きが多いのも偶然ではないのかもしれませんね。
 大学に入ると、文学・芸術 (絵画・音楽・演劇・映像)にふれる機会が増え、その解釈のひとつとしてジグムンド・フロイトやハインツ・コフートなどの こころの深層という視点があることを知りました。かれらの理論の背景にはかならず文学や芸術があり、フロイトは精神分析を「こころの考古学」とよび、考古学を研究するために仕事をしていたほどでした。

心理学との出会い
 現在、パーソナリティ研究 (性格はどのようにつくられ、発達し、変化していくのか)のほかに、芸術心理学(作品の解釈、作者や鑑賞者の心理や歴史的・時代的背景や文化などについて心理学的に分析)の視点から、絵画、神話・童話のほかに小説や戯曲、演劇・映像、ディズニー、手塚治虫や浦沢直樹などの作品の分析をしています。
 みなさんは心理学に対してどのような印象を持っていますか? 「心理学って理系で、実験ばかりしている」と言っていた新入生も、4年間に心理学のいろいろなアプローチを学ぶと、「さまざまな見方があって面白い」と調べたことを卒業論文にまとめています。  
 カウンセリングには、「今、ここで」という考えがあります。ここでの出会いは今しかありません。だからこそ、今が大切であり、一瞬一瞬が大切なのです。知的好奇心を育て、学問をはじめとして、いろいろな出会いを大切にしてくださいね。




おもな著書:『ナルシシズム』(サイエンス社)、『コンプレックス』(ブレーン出版)、『新版おとなの目を気にする子どもたち』(ブレーン出版)、『こころを閉ざす子どもたち』(ブレーン出版)など


ブログ内検索

受験生の方へ

卒業生の方へ

一般・地域の方へ

企業・研究者の方へ

寄付のお願い

facebook

twitter

LINE

YouTube