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「臨床心理学実習(履修時期:4年次 単位数:1単位)」は、臨床心理学およびその周辺領域にかかる学外の施設に赴き、現場で働く臨床心理士や職員から実際に話を聞くことで体験的に学ぶ授業です。これまでに学生たちは、心理の専門家が働く中学校・高等学校の相談室、病院、裁判所などを見学して、各施設の機能や役割、心理的援助の基本姿勢などについて担当者の方々からのお話を聞き、理解を深めてきました。担当は細井啓子特任教授と寺島瞳准教授です。
6月には、見学現場のひとつである千葉県子どもと親のサポートセンター教育相談部へ行き、「教育相談センターでの教育相談活動」についての講義を受けました。 【写真】講義中、熱心にメモを取る学生たち
当日は、千葉県子どもと親のサポートセンター教育相談部が、学校・地域の核となるリーダーを育成する研修事業、学校・県民のニーズに応える支援事業、子ども・保護者・教職員を元気にする教育相談事業、喫緊の教育課題に必要な情報を提供する調査研究事業の4つの事業を柱として業務を行っている機関であるとのお話しを伺いました。県内の来所相談および電話相談の多くを子どもと親のサポートセンターが請け負っていると伺い、千葉県内の教育相談において子どもと親のサポートセンターが非常に大きな役割を果たしていることを学びました。その後、施設内を見学しました。多くのプレイルームや相談室があり、相談者や子どもの特性に応じて使い分けているとのこと。非常に充実した施設設備が印象的でした。3年次前期の「臨床心理学基礎実習」 における箱庭療法、遊戯療法の学内実習で体験したことが、現場で実践されている様子を見学することで、基礎実習からの学びを発展的に深めることができました。最後に質問をする時間も設けていただき、学びの多い見学実習となりました。
【写真左】 箱庭があるプレイルーム 【写真右】 ボールプールがあるプレイルーム
<寺島先生からのメッセージ> 「臨床心理学実習」では、現場で施設を見学し、その場で働く方から実際にお話をうかがうことで、学内で学んできた理論や知識をより深めることを目的としています。現場で働いている方のお話をその現場で聞けることは、学内での講義とはまた異なる形で臨場感を伴って記憶に残ると思います。心理の専門家を目指さない学生の皆さんにとっても、一社会人として周囲の人を支える際に役立つ貴重な経験であると考えています。
5月18日~20日の3日間、和洋女子大学の研修施設である佐倉セミナーハウスにて、心理学類1年生の必修科目「心理学新入生セミナー」が行われました。このセミナーでは、学生と教員が2泊3日の生活を共にする環境の中で、「新しい人に出会う、新しい自分に出会う」をテーマに親睦を深めながら、心理学の専門領域への関心を育み、4年間の学びの基礎と今後のキャリア形成について演習形式で学びを深めました。
【写真】佐倉セミナーハウス(ユーカリが丘線 女子大駅下車)。学生たちのセミナーやゼミ旅行、地域の方々の文化活動にも利用されています
【1日目】 1日目は「今後ともに学ぶ仲間を作ろう!」をテーマに、学生たちと教員の自己紹介を行いました。学生たちはそれぞれ1枚の紙に「自分がどんな人であるか」をまとめて、それを教材提示装置で大画面に写し出しての自己紹介。それぞれ趣向を凝らした内容で、一人1分ずつ、皆の前で話しました。先生方からはご自分の出身地についてのお話や研究内容について、ご自身の学生時代のこと、趣味のお話など、お人柄が感じられる自己紹介をしていただきました。また、オフィススタッフからは、学生時代のことや好きなもの、趣味等のユーモアあふれる紹介もありました。
【写真左】1日目の自己紹介は一人ひとり、前に出て行いました。【写真右】「心理学類新入生セミナー」のしおりの表紙。2年生髙島万祐子さんの力作です。
【2日目】 2日目は「大学で学ぶことと自分の今後のキャリアを考えよう」をテーマに、午前中に大学3・4年生の就職活動のサポートをキャリアカウンセラーとして行っている菊地雅昭さんの講演と、午後に卒業生の方の講演を学生たちは受講しました。卒業生は、介護サービス会社の総務人事部で働かれている塩入さんと、銀行でエリアコンサルタントをされている秋山さんのお二人。主に、塩入さんからは就職活動を前に大学生活で心がけて欲しいことについて、秋山さんからはご自分の大学時代のことや職場での仕事内容について、お話していただきました。受講後、学生たちはグループごとに「大学での学びとキャリア形成について」をメインテーマとしたグループディスカッションを行いました。 【写真左右】卒業生による講演の様子。写真左が塩入さん、右が秋山さん。 【写真】グループディスカッションの様子
【3日目】 最終日の午前中は、2日間のディスカッションで積み重ねてきた内容をグループごとに発表。提示方法や発表に工夫を凝らして、自分たちのまとめた内容を明るく元気にプレゼンテーションしてくれました。2日目の先輩たちの講演をうまくまとめて発表に取り入れていたグループもありました。
【写真】左は塩入さんの話をまとめたもの、右は秋山さんの話をまとめたもの。ご本人たちの似顔絵つきです。
「心理学類新入生セミナー」(1年次 必修) 1年次に佐倉セミナーハウスで行われる、合宿研修スタイル(2泊3日)の授業。集団生活を通して教員と学生たち、学生同士の親睦を深め、4年間の学びを把握してもらうことを目的としています。大学内では経験できない特別講義やディスカッション・プレゼンテーションなどの演習を学類ごとに趣向を凝らして行っています。心理学類だけでなく、すべての学類の必修科目です。