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心理学科

名前: shinrigaku 作成日: 2014/02/07 14:14
心理学類のブログ

投稿者: shinrigaku 投稿日: 2020/03/16 14:46
心が傷ついたときの対処法
人から傷つくことを言われたとき、みなさんはどうしますか?
人に知られないようにわざと明るく振る舞ったり、できるだけ早く忘れようとして、勉強や部活に没頭したり、楽しいことを想像したり……。そうしているうちに忘れられるなら、傷は浅かったと言えるでしょう。ところが、いつまでも心の中に残ってしまい、忘れられないこともあります。そんなときは、体の傷を優しく手当するように、心の傷を優しく見てあげられるといいのですが……。

 
私たちは大事な友達に優しく声をかけることはできますが、自分の心を優しく見てあげることは案外苦手で、厳しく自分を責めてしまう人も少なくありません。たとえば、“そんなこと言われたぐらいで傷つくなんて情けない”とか“早く忘れて、勉強でもすればいいのに”といった調子で、自分を非難したり、励ましたりすることが多いようです。でもこのような叱咤激励(しったげきれい)では、心の傷を治すことはできません。それではどうしたらいいのでしょうか?
 
カウンセリングの効果について研究したジェンドリン(Gendlin, E.T)は、自分の心が今どのような状態になっているのかを優しく見て、実感し、それを言葉やイメージで表すことができると、心の傷が治ることを見出しました。そして、この一連のプロセスをフォーカシング(Focusing)と名づけました。フォーカシングは成功したカウンセリングの中で生じるプロセスですが、それだけではなく、日常生活の中でも、友達に話を聴いてもらっているときや、日記を書いているときにも生じることがあります。私は心の健康に最も効果的な筆記の仕方について、研究しています(本研究は科学研究費補助金(基盤研究(C)研究代表者酒井久実代、課題番号15K04147 による助成を受けて実施しています)。
 
心の傷を癒すカウンセリング
カウンセリングはうつ病などの精神疾患の治療技法として行われるだけでなく、心の傷を癒す技法でもあります。心の傷は誰もが日常生活で経験するものですが、適切な手当てをしないと、いつまでも心に残っていて、その人を前に進めなくさせてしまうことがあります。たとえば、20代、30代に“ひきこもり”になってしまった人のお話を聴くと、子どもの頃の親子関係や級友との関係の中での心の傷をずっと引きずっていることも少なくありません。心に傷を受けたときは、それを見ないようにするのではなく、優しく見てあげる必要があります。でも、それを一人でやるのは怖かったり、難しかったりするので、一緒に見てくれる人がいると助かります。それを専門的にする人がカウンセラーです。 
 
カウンセリングを学ぶことの意味
私は大学でカウンセリングの理論や方法を教えています。和洋女子大学の心理学科では、公認心理師というカウンセラーの国家資格に対応したカリキュラムを2019年度からスタートさせます。このカリキュラムで学んだ人が将来、カウンセラーになって活躍してくれたら、どんなにうれしいことでしょう。でも実は私が望んでいることはそれだけではありません。カウンセラーにならない人にもカウンセリングを教えて、自分の心の健康を守る術(すべ)を身につけてもらい、職場や家庭、地域での人間関係にも活かして、幸せな生涯を送れるよう願っています。
 
公認心理師は“国民の心の健康の保持増進に寄与すること”が求められています。健康寿命を延ばすことが、今の日本の目標となっていますが、この健康には当然“心の健康”も含まれています。高齢者になっても、人の話を親身に聴くことはできると思いますし、自分の心を見て、それを人に伝えることもできると思います。カウンセリングは、その人の心の健康を一生守ってくれる技になるのではないでしょうか。

カウンセリングは練習することによって、少しずつできるようになるものですが、私もまだまだ練習が必要です。
みなさんも心理学科で共に学んでいきませんか?

酒井久実代教授のプロフィールはこちらから 
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2020/03/05 10:28
心理学科の4年次には、3年次までに培われた基礎知識と技能をもとに、興味や関心に応じた卒業研究に取り組み、大学での学びの総まとめを行います。卒業論文を終えた4年生4名に、大学生活の振り返りや卒業論文についてのインタビューを行いました。


【写真】左から心理学類※4年 渡邊沙希さん、小野紗奈さん、清水葵さん(上記以外にコメントのみの提供の方が1名、岡部仁美さん)
(※2018年4月より、和洋女子大学は学群・学類から学部・学科に名称変更しました)

Q1:卒業論文のテーマと、テーマを選んだ理由。そして、そこから学んだことを教えてください

岡部さん:テーマは「女子大学生における羞恥感情が援助行動に及ぼす影響」です。どのような人間が援助行動に移しやすいのか疑問に思ったため、このテーマを選びました。卒業論文執筆を通し、文献を読み、自分なりにまとめあげる力や、考える力が身についたと思います。

清水さん:私は「演奏状態不安と性格特性の関連性」というテーマを選びました。3歳の時から音楽に触れた私の楽器演奏年数は、今年で19年目です。数え切れないほどの本番をこなして感じたのは、自身のパーソナリティが確立され始めた年頃から、本番に過度の緊張をするようになったことです。少しでも緊張の悩みを解決できればと思い、テーマを選びました。演奏者は不安にならないために何をしているか、緊張のメカニズムを研究し、学ぶことができました。今後はこれを活かし、本番で実力を発揮したいです。

渡邊さん:私の卒業論文のテーマは、人から人への依存についてです。私自身の依存に関する経験がきっかけで、似たような経験をしたことがある人はいないのか、同じ状況に陥ってしまったときにどう対処すべきか知りたくて、このテーマを選びました。マニアックな内容だからこそ「面白い」と言ってくれる人がいて、やりたいことをやりたいように取り組めて良かったです。



Q2:心理学類での4年間で学んだこと、自分が変わった・成長したと思うことはありますか?

小野さん:入学前に比べ、180度性格が変わりました。中学・高校の頃は、人と話すことすらとても怖くて、みんなの前に立って発表なんてもっての他という性格でした。しかし今は、街中で知らない人とも臆せずコミュニケーションがとれたり、東京で開催される国際交流会に一人で参加し、友達をつくったりできるほどになりました。心理学科で自分を知ることによって、世界が広がり、とても生きやすくなりました。

清水さん:いろいろな人と平等に接することができるようになったという点が、自分の中で最も成長した部分だと思います。以前は自分とは少し合わないなと思うと、その時点であまり相手を知ろうとせず必要最低限の関係しか構築しないタイプでした。しかし心理学を学んだおかげで視野が広がり、様々な人と関係を構築できるように変化しました。人との向き合い方をこの4年間で学んだと思います。

Q3:心理学科の好きなところ、良いところはどこですか?

岡部さん:人を尊重したり、良いところはとことん褒め合ったり、肯定することができる心理学科の雰囲気がとても好きです。グループはあるものの、学科内の暖かい雰囲気のおかげで誰とでも分け隔てなくコミュニケーションがとれます。

渡邊さん:ひとりでいたいとき、みんなでワイワイしたいときなど、自分が学校でどんなに自由な過ごし方をしても、冷たい視線を感じないのが心理学科の好きなところです。先生や友達も、個々の意見を否定しません。また、普段あまり関わらない人と話しても、みんな穏やかに受け答えてくれて気まずくならないところも良いです。

 

Q4:後輩・これから和洋に入る高校生へのメッセージ

岡部さん:ストレスとの向き合い方や、人とのコミュニケーションの仕方など日常生活に直結する学びが多く、心理学は大学在学中でも大学卒業して、社会に出ても生きる学問だなと思います。心理学を学べる環境をいかに利用できるかが肝になるので、自分にあう方法を見つけて、大学4年間を楽しんでください!

小野さん:大学はとても楽しい場所だと強く思います。たった1度の大学生活、たくさん遊び、たくさん興味があることにどんどん挑戦しましょう。これからの長い人生の中で、常に今が一番若いということを忘れずに!

清水さん:中学・高校・大学と和洋に通ってきた私が一貫して思う良いところは、先生方や学校側からの面倒見がとてもいいところです。安心して新しいことに挑戦できます。一歩踏み出すのはとても勇気が必要ですが、和洋は不安な時にそっと背中を押してくれる環境でした。進路や勉強等々、大学4年間は本当にあっという間です。一度きりの学生生活、ぜひ有意義に過ごして下さい!素敵な大学生活になりますように。

渡邊さん:“行動せずに後悔しない”精神で過ごしてほしいです。何かしらに興味があって心理学という世界に来てくれたと思うので、その興味を大切に、自分が“気になる”とか“やってみたい”と思ったものにはぜひ挑戦してほしいです!素敵な4年間になりますように。

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