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心理学科

名前: shinrigaku 作成日: 2014/02/07 14:14
心理学類のブログ

投稿者: shinrigaku 投稿日: 2018/10/30 13:13
■専門・研究分野

ジェンダーやセクシュアリティなど、性と心の健康の関係を専門としています。特に、最近ではLGBTやセクシュアル・マイノリティなど性的に少数派である方々の心理について関心があり、研究を行なっています。

普段生活していると、「男の人って~~だよね」、「もっと女の子らしくしなさい」なんて言葉を聞く機会はよくあると思います。私たちの心の中にはこうした「男らしさ」「女らしさ」といった考えが染みついていて、自分でも意識していないところでそんな「男らしさ」「女らしさ」が私たちの考えや行動に影響をしています。しかし、男性全員、あるいは女性全員が理想とすべき「男らしさ」「女らしさ」というものはあるのでしょうか。場合によっては,自分には合わない「男らしさ」や「女らしさ」が私たちを苦しめることもあるかもしれません。それに、一口に性といっても「男」か「女」の2つだけに分けることはできませんし、「自分はどんな性だと思うか」「どんな性の相手を好きになるか」などいろいろな考え方があります。

そうした複雑な性と私たちの生活や心の健康の関係について一つ一つ明らかにしていくことで、私たちがより「自分らしい」生き方を模索していくきっかけになるとよいのではないかと考えています。

■現在の道(学問分野)に進もうと決めたきっかけ

私はもともと研究の道を志していたわけではなく、心理カウンセラーとして悩んでいる人の支えになりたいと思っていました。しかしカウンセラーとしての訓練を受ける中で少しずつ研究にも関わるようになり、支援を行なうために丁寧に研究を行っていくことの大切さと、そして何より研究の楽しさを知りました。研究をするまではそれほど意識していなかったことでも、研究という形でかかわってみると本当に身近なところにいろいろな疑問が転がっていて、これまで「あたりまえ」だと思っていたことが「もしかしてあたりまえじゃないのかも」と思うようになりました。

まさか自分が研究の道に進み、なおかつ「性」をテーマにするとは高校生や大学生のころは全く思ってもいませんでしたが、まるで世界の見え方がこれまでとは変わってしまうような、そんな研究の楽しさにすっかりとりこになってしまいました。

■学生たちへのメッセージ

上に書いた通り私も自分が研究者になるとは全く予想していませんでしたが、本当に人生はどんなことがあるかわかりません。だからこそ、いざチャンスが来た時にそれをつかめるよう今いる環境で得られるものをしっかり自分のものにしていくことがとても大切だと思っています。

ぜひ、皆さんにも自分らしさを大切にしながら、大学という新しい世界に挑戦して、そこでしか得られないものを手に入れて次のステップに羽ばたいてもらえたらと思います。

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投稿者: shinrigaku 投稿日: 2018/10/18 13:01
心が傷ついたときの対処法
人から傷つくことを言われたとき、みなさんはどうしますか?
人に知られないようにわざと明るく振る舞ったり、できるだけ早く忘れようとして、勉強や部活に没頭したり、楽しいことを想像したり……。そうしているうちに忘れられるなら、傷は浅かったと言えるでしょう。ところが、いつまでも心の中に残ってしまい、忘れられないこともあります。そんなときは、体の傷を優しく手当するように、心の傷を優しく見てあげられるといいのですが……。

 
私たちは大事な友達に優しく声をかけることはできますが、自分の心を優しく見てあげることは案外苦手で、厳しく自分を責めてしまう人も少なくありません。たとえば、“そんなこと言われたぐらいで傷つくなんて情けない”とか“早く忘れて、勉強でもすればいいのに”といった調子で、自分を非難したり、励ましたりすることが多いようです。でもこのような叱咤激励(しったげきれい)では、心の傷を治すことはできません。それではどうしたらいいのでしょうか?
 
カウンセリングの効果について研究したジェンドリン(Gendlin, E.T)は、自分の心が今どのような状態になっているのかを優しく見て、実感し、それを言葉やイメージで表すことができると、心の傷が治ることを見出しました。そして、この一連のプロセスをフォーカシング(Focusing)と名づけました。フォーカシングは成功したカウンセリングの中で生じるプロセスですが、それだけではなく、日常生活の中でも、友達に話を聴いてもらっているときや、日記を書いているときにも生じることがあります。私は心の健康に最も効果的な筆記の仕方について、研究しています(本研究は科学研究費補助金(基盤研究(C)研究代表者酒井久実代、課題番号15K04147 による助成を受けて実施しています)。
 
心の傷を癒すカウンセリング
カウンセリングはうつ病などの精神疾患の治療技法として行われるだけでなく、心の傷を癒す技法でもあります。心の傷は誰もが日常生活で経験するものですが、適切な手当てをしないと、いつまでも心に残っていて、その人を前に進めなくさせてしまうことがあります。たとえば、20代、30代に“ひきこもり”になってしまった人のお話を聴くと、子どもの頃の親子関係や級友との関係の中での心の傷をずっと引きずっていることも少なくありません。心に傷を受けたときは、それを見ないようにするのではなく、優しく見てあげる必要があります。でも、それを一人でやるのは怖かったり、難しかったりするので、一緒に見てくれる人がいると助かります。それを専門的にする人がカウンセラーです。 
 
カウンセリングを学ぶことの意味
私は大学でカウンセリングの理論や方法を教えています。和洋女子大学の心理学科では、公認心理師というカウンセラーの国家資格に対応したカリキュラムを2019年度からスタートさせます。このカリキュラムで学んだ人が将来、カウンセラーになって活躍してくれたら、どんなにうれしいことでしょう。でも実は私が望んでいることはそれだけではありません。カウンセラーにならない人にもカウンセリングを教えて、自分の心の健康を守る術(すべ)を身につけてもらい、職場や家庭、地域での人間関係にも活かして、幸せな生涯を送れるよう願っています。
 
公認心理師は“国民の心の健康の保持増進に寄与すること”が求められています。健康寿命を延ばすことが、今の日本の目標となっていますが、この健康には当然“心の健康”も含まれています。高齢者になっても、人の話を親身に聴くことはできると思いますし、自分の心を見て、それを人に伝えることもできると思います。カウンセリングは、その人の心の健康を一生守ってくれる技になるのではないでしょうか。

カウンセリングは練習することによって、少しずつできるようになるものですが、私もまだまだ練習が必要です。
みなさんも心理学科で共に学んでいきませんか?

酒井久実代教授のプロフィールはこちらから 

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