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日本文学文化学科

名前: nihonbungaku 作成日: 2014/02/06 16:49
日本文学文化学科のブログ

投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/07/12 9:14
■専門・研究分野
日本語そのものを対象に研究をする「日本語学」が私の専門分野です。その中でも、日本語の変化に着目する「日本語史」という分野で主に研究をしてきました。言葉が変化する時、そこにはどのような背景・要因があるのか、変化していく過程はどのようなものか(じわじわゆっくり変わるのか、一気にがらっと変わるのか)、日本語として生き残る言葉と廃れてなくなってしまう言葉にはどのような違いがあるか、といったことに興味があります。近年では、特に、近代化(新しい科学技術や概念が入ってきて、社会の仕組みやあり方などが変わること)が言語変化に与えた影響について研究をしています。
研究を進める際に、大量の言葉のデータを集めてきて、それらを数えて量を比較することなどから、言語の実態を浮き彫りにするという方法を取る点も、私の研究の特徴です(計量言語学といいます)。データを作ったり分析をしたりするのに、プログラミングや統計の考え方・手法を使いますので、パソコンが研究に欠かせない相棒です。

■現在の道に進もうと決めたきっかけを教えてください
幼い頃から本が大好きで、多読が功を奏したのか国語だけは得意でした。教育系大学の国語科教員養成課程に入り、周りと同様に自分も国語科教員になるんだろうなと思っていたのですが、知識を得るだけでない大学での学びは楽し過ぎました。当時、言語学のゼミに参加していたのですが、「共感覚表現」という、五感のうちのある感覚を表す語が、別の感覚を表すのに転用される比喩表現(「暖かい色」「甘い香り」「臭い演技」「黄色い声援」など)について、辞書やさまざまな作品から用例を大量に集めてきて、転用の方向性について発表をしたことがあったんです。その時、ゼミの担当教授が「面白い!素晴らしい!あなたはセンスがある!」と言ってくださって、その言葉を真に受けてしまった私は「研究者になるしかない!」と大学院進学を決めたのでした(その教授は「素晴らしい」が口癖だと有名だったのですが……)。何より、自分でたくさんの材料を集めてきて、そこからルールを見付けたり、新しい事実を発見したりするのは、パズルや謎解きをしているようで楽しくて楽しくて。そのワクワクを求めて、今もこうして言葉の海の中を泳ぎ続けています。

■いわゆる「若者言葉」について、先生の見解をお聞かせください
(最近の中学生や高校生は「OK」→「おけまる水産よいちょまる」、「良い」→「よきまるざえもん」 など、一昔前は省略言葉が流行っていたようですが、最近は元の言葉より長くなるのが特徴のようです)

言葉の変化や、定着・淘汰に強い興味を持っているので、「若者言葉」は格好の観察対象です。若い人の話に聞き耳を立て、SNSなどでも日々、情報収集をしています。言語学者の多くは、こういった新しい表現や変化などを興味・研究の対象として見ていて、その良し悪しをあまり問題にしません。良し悪しが語られるとすれば、それはミスコミュニケーション(情報伝達上の機能不全)についてですが、そもそも若者言葉は「隠語」などと同様に仲間内だけで通用するという点が最も重要なファクターなので、仲間以外の人達とのミスコミュニケーションなんて、むしろ大歓迎!なんですよね。若者言葉が、次から次へと移り変わっていくのは、ある意味、当然。若者はずっと若者でいるわけじゃありませんし、オバサンやオジサンが使うようになったら、もうそんなダサい(死語?!)表現なんて使えません。最近の若者言葉が少し冗長な表現に変わってきているとしたら、どんどん略して短くする表現に飽き(や反動)が来ているからでしょう。若者言葉が次々と元気に生まれているのは、若い人達の創造性や新しいものを求めるエネルギーが損なわれていないことの表れだとホッとしますが、表現の成り立ち方自体は、略すにしても、無関係の言葉を継ぐにしても、昔の新語・流行語等の作られ方となんら変わりはないので、まだびっくりするような表現には出会えていません。発明的な表現が今後出てくるか、これからも注目していきます。

■学生たちへメッセージ
できるだけ多くのことにチャレンジしてください。早くから「これ」と思えるものがあることも、とても素敵なことです。でも、選り好みせず、「ちょっと苦手かも」と思うことも含めて、いろいろなことを試してみてください。勉強に限らず、です。一見、無関係に思えることも、実は深いところで繋がっているということはたくさんあります(大の数学嫌い、ただの本の虫だった私が、プログラミングや統計を駆使して言葉を研究するようになるなんて思ってもみませんでした!)。人も物も出来事も、出会いは全て皆さんの血肉になって、必ず将来の皆さんを助ける財産になります。失敗を恐れず、正解ばかりを求めず、目の前の新しい扉を次々、開けていってほしいなと思います。

間淵洋子准教授のプロフィールはこちらから
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投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/07/07 15:54
■専門・研究分野
書道(漢字)が専門で、中国・北宋時代の政治家、詩人、書家である蘇東坡の人と書について、蘇東坡書法の研究を行い、日展をはじめとした展覧会の作品制作をしています。
蘇東坡にまず興味をもったのは、本学の日本文学科 書道コース(現 日本文学文化学科 書道専攻)の『中国書道史』の授業で北宋の三大家(蘇東坡・黄山谷・米元章)等について学んだことがきっかけです。北宋の初期は、二王(王羲之・王献之)の伝統書法を基準とするものでしたが、北宋中期以後の士大夫文化の発達から、書にも変化が生まれます。北宋の三大家は伝統的書法を学んだ上で、個々に特色ある書法を形成していきます。この革新的な、個性あふれる書に興味をもち、北宋書法において突出した存在感を放つ蘇東坡について研究したいと意欲が高まったのが発端です。

■𠮷山先生にとっての書の魅力をお聞かせください
小学校1年生から近所の習字教室に通いはじめ、筆をもって書くことがとても楽しかった思い出があります。書を本格的に学んだのは大学に入ってからです。和洋女子大学の書道コース(現 書道専攻)では、実技・理論の両方をバランスよく学ぶことができ、充実した設備と先生方の手厚いご指導を受け、書の奥深さに魅了されました。
作品を制作する上では、書技術の向上だけでなく、それを裏付ける理論を学ぶことも大切です。その、いずれもが作品に投影されます。また、自分自身の内面的な動きも作品に反映されます。どのような書表現をめざすか、作品ごとに思案しますが、私にとって書は自己表現の最たるものだと思っています。

■制作の時に心がけていることや、こだわりなどがあれば教えてください
蘇東坡の書はよく『蝦蟇が潰れたようだ』と評されます。一見、上手な文字とは言い難いと思われますが、多彩な線が見て取れます。末端まで気を配られた重厚な筆画、大小長短が極端なまでに伸びた文字が自然なまでに調和しています。またそこに、蘇東坡の『意』を感じます。
その蘇東坡の文字を素材に、特に線、要墨、余白美にこだわって作品制作をしています。宋時代までの詩文を題材にすることが多く、どこにどの文字を配するかをまず考えます。また、どのような書風で書くかを決めます。そして様式ですが、ここ数年は横の形式に漢民族のシンメトリーの様式美を作品に落とし込んでいます。重厚な左払いの線を中心に、蘇東坡独自書法の線の表現をすべく思考錯誤をしておりますが、『宋人の書は意を尊ぶ』と評されるように、理論的に思考してできるものではなく、自己を表出させた線の表現を模索中です。墨は作品を見る距離によって、しっとり落ち着いた墨の表現を意識し、行立ちにおける余白の美しさを心がけています。
作品制作においては、時間を決めて、じっくりと制作にあてる時間を確保したいところですが、実際のところは育児をしながら、慌ただしく書いています。ですが中国の能書といわれる人物たちも、現在、作家活動をされている書家の方々もそれぞれに生活をしながら、書を書いており、逆にそれがないと、鑑賞する側の共感は得られないと思います。蘇東坡の代表作『黄州寒食詩巻』も流謫地で大変な境遇な中で書したものであって、そのあたりから蘇東坡の独自書法が確立していったと考えると、私自身もそれを励みに書と向き合い続けていきたいと感じます。

■学生たちへメッセージ
自分がどのようなことに特に興味を持ち、学びを深めたいのか、明確な目標をもって過ごしてもらいたいと思います。4年間、充実した学びが得られたら、社会に出た時の一生の宝になります。学生生活でできることを、積極的に挑戦してみてください。
また、書を専攻する学生においては、歴史ある伝統文化を学ぶことを誇りに思って、社会に広めていく人材が育っていくことを期待しています。ともに頑張っていきましょう!

𠮷山さやか助教のプロフィールはこちらから
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投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/07/06 10:04
日本文学文化学科では、2年次まで学科に所属し、3年次以降はより専門的な専攻へと進みます。文化芸術専攻では、専攻に分かれた初年度に、専攻課程の学びを深めてゆくため、また、教職員や学生相互の親睦を図るため、懇親会を毎年開催しています。今年度はZoomによるオンラインでの開催とし、前半が専攻の卒業生によるお話、後半が専攻教員によるゼミ説明会という、二部構成のプログラムとなりました。

プログラム前半では、文化芸術専攻の卒業生3名をゲストスピーカーとしてお招きし、現在の働いている環境や活動内容、社会人として大学での学びがどのように生きているのか、といったことについて、様々な角度から話してもらいました。

1人目の先輩(2019年度卒)は教育財団法人に就職しました。教育財団法人、と聞くとなかなか具体的に働いている姿が想像しにくいお仕事かもしれませんが、例えば公民館や図書館といった、社会教育や生涯学習の拠点となるような施設が主な勤務先になります。このような業種に密接に関わってくる「地域文化論」や「生涯学習」は、本専攻の学修においてもキーポイントの一つです。
 


続いての先輩は2020年度卒と、社会人1年目。アニメーション制作会社の制作進行として就職しました。アニメーション制作という専門的な業界の中でも、職種によって必要な資質・技量が全く異なるということがよくわかるお話でした。文化芸術専攻では、アニメーション業界に関心をもつ学生も多いので、就職活動の方法についても具体的なお話が聞ける貴重な機会となりました。



3人目の先輩も2020年度の卒業生。リサイクル系の一般企業へ就職し、現在マーケティングのお仕事をしています。一見難しそうな職種……と感じてしまいがちですが、「正解のない問いについて考えてゆくこと」や「資料を収集・分析し、アイディアを広げてゆく作業」は、まさに大学で訓練してきたことに当てはまり、現在の開発業務にそのまま反映することができているとのことでした。柔軟な思考を培う「芸術系」は、一般企業の就職活動においても、実際に働く現場においても、大きなアドバンテージになるのだそうです。



続いては、卒業研究のゼミの説明会です。日本文学文化学科では、4年間の学修の集大成として、4年次には「卒業論文」が必修となっています。文化芸術専攻では、論文と実技制作の2種類からひとつを選び、4つある「ゼミ」のいずれかに所属して、研究や制作を行います。この4つのゼミにつき、それぞれの担当教員から紹介がなされました。ゼミの選択にあたっても、先の卒業生のお話の中には、様々な考えるヒントがちりばめられていました。



日本文学文化学科のゼミ一覧はこちらから
文化芸術専攻の過去の卒業論文(制作も含む)題目はこちらから
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日本文学文化学科の紹介動画はこちらから
 
投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/07/05 11:14
日本文学文化学科吉井美弥子教授が司会・コーディネーターを務めたシンポジウム「古文教育における文法学習―ニワトリが先かタマゴが先か―」が、2021年6月19日(土) 14時半よりオンラインにて開催されました(以前に掲載した告知記事はこちらから)。以下、吉井美弥子教授からの報告です。

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この度、私が司会・コーディネーターを務めたのは、早稲田大学国語教育学会主催の2021年度夏季大会シンポジウムです。本シンポジウムでは、高校生が古文を嫌いになる理由のひとつといわれる「文法学習」の問題を正面から取り上げました。登壇者は奈良教育大学の有馬義貴准教授、福岡女学院大学の小林賢太講師、聖光学院中学校高等学校の根本駿教諭のお三方です。先生方から、文法学習そして古文を学ぶことの理念と意義、和歌を用いた文法学習の具体的な実践方法案、高校生のアンケートを踏まえた現場での問題、と三者三様のアプローチによる刺激的なご提言があり、文法学習の問題と意義をめぐって熱い討議が繰り広げられました。フロアからも活発な質問が出て、たいへん充実したシンポジウムとなりました。


【写真】シンポジウム登壇者の先生方(写真掲載につき、ご本人と学会事務局の許諾を受けています)

当日は、会員と一般参加者をあわせ、北海道から九州まで全国各地より125名もの参加がありました。オンライン開催の利点が活かせたと思います。高校・大学の先生方はもとより、さまざまな大学で国語科教員を目指す学生さんたちも多数参加してくださり、このテーマへの関心の高さが大いに窺えました。もちろん、和洋の学生、大学院生の皆さんも参加してくださいました。頼もしい限りです!

本シンポジウムの内容は、『早稲田大学国語教育研究』第42集(2022年3月発行予定)に活字化される予定です。

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#教員研究業績紹介 #在学生へ #市民社会へのアウトリーチ #教職 #資格
投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/07/02 12:15
新型コロナウイルスの感染症拡大防止のため開催を中止とさせていただきます

令和3年度 第51回 和洋女子大学 夏期公開講座(書道)
文部科学省認定 芸術科書道免許状単位取得教職講座  書道実技公開講座

一 趣旨
和洋女子大学においては、昭和45年に文部科学省(当時文部省)より高等学校芸術科書道の教員免許状取得の教職講座が認可されました。それを機会に特に書道によって東洋的精神を普及するために夏期講座を開催して、早くも第51回を迎えることになりました。その間、伝統的書学・書法を通して豊かな教養と高い文化を理解し享受すると共に、自由な境地で書表現の真髄を追及してきました。
以上の趣旨により、本講座は教育課程に則った現職教員の資質向上と、高等学校芸術科書道・中学校国語科教員免許状取得に必要な単位を修得するためのものであります。
また、同時に本講座は開かれた大学として、既に半世紀前から生涯学習のための公開講座として位置付け、書道指導者、書道愛好家、一般社会人等の実力養成と実技認定も併せて実施しております。多数受講くださいますようご案内申し上げます。

二 受講目的
   (a) 単位取得のため
     1.高等学校教諭1種免許状(書道)取得のため
     2.中学校教諭1種免許状(国語)取得のため
   (下記のA~C科目、E~G科目、I~K科目は各3日間で1単位取得
    DHL科目は各2日間で1単位取得)
      *大学入学資格を有する者とします。
   (b) 実技認定のため・実力養成のため
     1.一般書道愛好家が対象です。どなたでも受講できます。
     2.段級位希望者には講座終了後に認定証を授与します。
      *高校生から受講できます。

三 会場
  千葉県市川市国府台2-3-1  和洋女子大学書道教室 (東館 6・7・8階)
  電話  047(371)1938  *夏期公開講座(書道)事務局 直通
  道順  JR総武線  市川駅下車 … 松戸行バス (乗車時間約10分) 真間山下 下車
      JR常磐線  松戸駅下車 … 市川行バス (乗車時間約20分) 真間山下 下車
      京成電鉄 国府台駅下車 … 徒歩約10分 *バスは渋滞する可能性があります。

四 期間
  令和3年8月19日(木)~8月29日(日)  <8月22日(日)・8月26日(木)は休講>

五 日程及び開講科目 → 時間割はこちら
 一期 8/19・20・21  A 楷書法 B 草書法 C 隷書法 D 日本書道史
 二期 8/23・24・25  E 行書法 F かな書法 G 篆書法 H 中国書道史
 三期 8/27・28・29  I 創作漢字 J 創作かな K 漢字かなまじり書法 L 書道科指導法

六 講義及び実技の時間割
1. 9:30~10:15 2.10:15~11:00 休憩 3.11:10~11:55 
4.11:55~12:40 昼食 5.13:30~14:15 6.14:15~15:00 休憩 
7.15:10~15:55 8.15:55~16:40

七 受講定員
  各科目24名 (定員になり次第締め切ります。)

八 受講料
   ( A・B・C・D・E・F・G・H・I・J・K ) … 1科目 13,500円
   ( D・H・L ) … 1科目 9,000円

九 受講申込書記入について
  1.教職単位取得講座 … 教職単位を希望する者が受講する場合の講座名
  2.実技認定講座 …  実力養成を希望する者が受講する場合の講座名
  ★1・2 共に証明書・認定証を希望される方は別途申し込みになります。

  3.講座科目の選択
  ABCD(一期)EFGH(二期)IJKL(三期)の各科目は授業が各期同日・同時間に
  行われますので各期1科目を選択してください。
  (本年度における最高受講科目数は3科目です。)

  4.申込みについて 

申し込み方法はこちらから
申込書はこちらから

申込書・受講料の確認をもって受付とします。
8月2日(月)以降の申込みは下記にお電話ください。


 <お問い合わせ受付時間>*夏期公開講座(書道)事務局直通(係・𠮷山)
 月・火・木  10:00~17:00  047-371-1938 

注意事項
  ○新型コロナウイルス感染症に伴い、開催を中止にする可能性があります。
  ○定員になり次第締め切りますので、受講をご遠慮願うことがあります。
  ○一度振り込まれた受講料は理由のいかんにかかわらず返金しません。
  ○領収書は、郵便振替払請求書兼領収書とさせていただきます。

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