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日本文学文化学科

名前: nihonbungaku 作成日: 2014/02/06 16:49
日本文学文化学科のブログ

投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/06/28 10:14
日本文学文化学科小澤京子教授も寄稿した批評誌『ユリイカ』ココ・シャネル特集号(2021年7月号)が、6月29日(火)に発売されます。小澤京子教授が、その概要を語ってくれました。


【写真】ユリイカの表紙

「ファッションにあまり興味がなくとも、「シャネル」というブランドの名前を知らない人はいないでしょう。化粧品や香水のラインも含めて、いまでも世界中で人気があります。その創始者ココ・シャネルも、何冊も評伝が書かれ、たびたび映画にもなっているほど、神話化された女性デザイナーです(たとえばTwitterを「ココ・シャネル」で検索すると、彼女の発言だという「名言」のたぐいが数多く出てきます)。しかし、今回の『ユリイカ』ココ・シャネル特集号は、これまでにつくられてきた紋切り型のシャネル像を解体したりずらしたりしながら、複数の新しい視点を導くものとなっています。

私は、「フィルムのなかのシャネル」と題して、ココ・シャネルが衣裳提供した映画数点をとりあげ論じました。なかでも、謎めいた複雑な構成と独特の映像美で名高い『去年マリエンバートで』(アラン・レネ監督、アラン・ロブ=グリエ原作・脚本)では、シャネルによる衣裳が謎を解く――あるいは謎を解いたつもりで、さらなる罠にはまる――重要な鍵となっています。ほかにも、ジャン・ルノワール『ゲームの規則』、ルイ・マル『恋人たち』、『ボッカチオ‘70』収録のヴィスコンティ作品など、映画史に残る作品と衣裳の関係にふれていますので、ぜひ映像とともにご一読ください。この原稿のためにいくつかの映画を見直してみて改めて気づいたのは、シャネルの服はけっして悪目立ちするデザインではないけれども、映画のヒロインを、そして彼女を演ずる女優たちを、特権的に際立たせるものであるということです。

ところで、和洋女子大学の創立者、堀越千代が下の写真で着用している帽子とドレスは、シャネルによる1926年のリトル・ブラック・ドレスのデザイン(Chanel公式サイト掲載の図版)によく似ています。日本には10年ほど遅れて、シャネル風のデザインが伝播したとのこと。フランス人女性に洋裁を習っていたこともあるという堀越千代。時代に先駆けて、パリのモードもさっそく取り入れていたのかもしれませんね。シャネルのデザインをどのように知ったのか、興味深いところです」


【写真】1929(昭和4)年に撮影された堀越千代(『和洋学園百周年記念誌』より)

日本文学文化学科では、ファッションと身体の関わりについて、映画表現の歴史について、文学作品とその映画化との関係について、さらにはアナログ技術から先端のデジタル技術までを駆使した映像制作の技法についてなども、学ぶことができます。

日本文学文化学科の学びはこちらから
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#教員研究業績紹介 #在学生へ #市民社会へのアウトリーチ
投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/06/23 13:00
■専門・研究分野
日本近代文学を専門としています。その中でも、田山花袋を中心にこれまで研究を進めてきました。花袋といえば『蒲団』、『蒲団』といえば作者の体験の私小説的な告白、という尻取り式のイメージが、今日でも根強く残っています。しかし、その『蒲団』にしてからが、すでに同時代評のなかで、作者の告白とする読み方とともに、同時代、つまり20世紀初頭の知識人の典型的な姿を描いた作品、という評価を与えられていたことが、注意されます。そうした、花袋の作品に映し出された(時には作者の意に反して映し出されてしまった)時代の姿を読み取っていきたいというのが、現在の私の関心の方向です。


■現在の道に進もうと決めたきっかけ
私は子供の頃から本が好きでした。小学生の頃、学校の図書館で江戸川乱歩の「少年探偵」ものを、古いポプラ社版のシリーズで読んだことを今でも覚えています。中学生になると、祖父母の家から、祖父が若い頃買い揃えた筑摩書房版の『現代日本文学全集』を借りてきて読むようになりました。祖父は鉱石の分析などを専門とする理系の技術者でしたが、文学好きで、その書架には新書版の『啄木全集』なども並んでいました。高校時代には岩波文庫の、むしろ、赤帯(海外文学)や青帯(哲学・思想)をよく買っていたように思います。大学で専攻を決める際には、当時好きだった(今でも好きですが)ロシア文学をやろうかとも考えましたが、日本文学を選んで今日に至ります。


■先生が寄稿された書籍『文豪たちの住宅事情』の執筆または発行の際の裏話などあれば教えてください
この本は、以前、私が項目執筆者として参加した『文豪の家』『文豪の風景』『文豪の素顔』という3冊の「文豪本」の執筆メンバーが、あらためて集まって作ったものです。この本で私の担当した「文豪」のうち、企画段階で特に頼んで入れてもらったのが、島村抱月でした。今では論じられることの少ない文学者――当時、主に評論家として知られた人ですが、本格的な評論のほかに、ちょっとした小品や随筆に味わい深いものがあります。それに、田山花袋『近代の小説』の評言を借りれば、「ある時には、博士(プロフェッサー)になることを目的にしてゐる人ではないかとすら思はれたくらゐ」でありながら、「しかしかれは熄火山ではなかつた。やがてその爆発の時が来た」という抱月の生き方も、私は書いてみたいと思いました。それがうまく出ているかどうか――それは読者の皆さんに判断していただきたいと思います。

■学生たちへメッセージ

私は学生の頃から、図式化が嫌いでした。文学史の本などで、この作家は何派である、この作品の主題は何である、というような、いかにも裁断的な記述を読むと、そのたびに退屈と反発を感じたものです。しかし、自ら講壇に立つと、一定の図式化は避けられません。そのような図式化を決断するとき、その図式からこぼれ落ちるものを惜しみながらも、私は出来るかぎり、その作家・作品の典型的な側面を包括できる図式を提示しようと努めます。それでもやはり、学生の皆さんには、一つの図式によっては掬い取れないものがその作家・作品にないかどうか(それは常にあるのですが)、という問いかけの姿勢をもって、授業に臨んでもらいたいと思います。その問いかけが、ある作家・作品に、よりふさわしい図式を与えることにつながるはずです。


小堀洋平准教授のプロフィールはこちらから
日本文学文化学科 日本文学専攻の学びについてはこちらから
日本文学文化学科のチバテレ制作による学科紹介動画はこちらから
投稿者: nihonbungaku 投稿日: 2021/06/15 15:39

文化芸術専攻の「表現教育」の取り組み

文化芸術専攻は、みずから表現し、社会に発信してゆくこと、人々の表現を尊重し、次世代へと繋いでいくことを重視した教育を、一貫してつづけてきました。芸術と文化についての専門的な知識と、みずから創作を行うために必要な技術、豊かな感受性と自由な表現力を養うために、授業のカリキュラムから学生の自主的活動まで、充実した制度を用意しています。

世界をとらえ表現する基礎を学ぶ「ファインアート」


【写真】西洋絵画の基本的な技法である油彩画を学ぶことで、表現活動の基盤となる「ものの見方ととらえ方」、「見たものを表現する力」を磨くことができます。空間構成や色彩感覚といった、視覚表現の基礎も鍛えられます

デジタル化の時代にふさわしい文化の伝承と発信の技法を学ぶ「表現特殊演習Ⅰ」


【写真】現在、注目されているヴァーチュアル・ミュージアムやデジタル人文学。この授業では、資料のデジタル化やウェブ展示についての知識とスキルを実践的に学ぶことで、現代の「文化の伝承者」に求められている技能を身につけることができます

みずからの学びを主体的に表現する 学生作品展「First Step」

「First Step」は、毎年、和洋女子大学文化資料館で開催している、文化芸術専攻主催の学生作品展です。学生たちが授業で制作したデッサン、油彩画、テンペラ画、水彩画などを、広く地域社会に向けて発信する機会であり、展示企画から会場設営まで、すべて学生たちが手がけています。 2020年度は、新型コロナウィルス感染症の影響により文化資料館での公開展示が中止となったため、学生たちのアイディアで、オンライン作品展示を実施しました。


【写真】「First Step」の展示風景(2019年度)


【写真】「First Step」のウェブ展示(2020年度)

「表現教育」を実践する課外活動  デザインフェスタへの参加

文化芸術専攻では、大規模な国際アートイベントであるデザインフェスタに毎年出展し、学生たちの表現を広く社会へと公開しています。展示のコンセプト決定から展示品の制作、販売品の管理、広報活動まで、すべて学生たちで企画し実行します。学外イベントで表現活動を発信し、社会の人々とつながる機会は、学生にとって大きな刺激となります


【写真】デザインフェスタでの出展ブース(2019年度)。学生たちの作品の展示販売に加えて、専攻の学びも紹介しています

「表現教育」の集大成 卒業論文・卒業制作

文化芸術専攻では、4 年次の卒業研究を、論文と制作から選ぶことができます。どちらも4年間の学修の集大成として、言葉や作品で「表現し、伝える」ことを目的としています。

卒業論文・卒業制作発表会

卒業論文は、みずからの研究成果を言語として表す、まさに「表現教育」の完成形です。日本文学文化学科が毎年開催している卒業論文・卒業制作発表会には、文化芸術専攻で卒業論文を選択した学生も参加します。
*卒業論文・卒業制作発表会については、日本文学専攻における「表現教育」の取り組みをご参照ください。


【写真】卒業論文・卒業制作発表会でみずからの研究について発表する文化芸術専攻の学生(2019年度)

卒業制作展

卒業制作を選択した学生は、毎年、卒業制作展を市川市の市民ギャラリーや市民文化会館で開催します。ここでも、会場探しから作品の運搬、展示設営、さらには開催中の会場運営まで、学生主体で決定し実施します。みずからの制作物を地域社会へと発信する卒業制作展は、表現によって社会とつながり、人々と分かち合う「表現教育」の結晶化といえます。
2020年度は、新型コロナウィルス感染症の影響により会場での展示は中止となりましたが、学生たちの発案と企画により、ウェブ上で卒業制作展を実施することができました。
*2020年度卒業制作展示ウェブサイトは、すでに公開を終了しています。


【写真】卒業制作展の展示風景(2019年度)


【写真】卒業制作ウェブ展示(2020年度)

「表現教育」や日本文学文化学科に興味をお持ちの方へ

和洋女子大学 人文学部では、「表現教育」をテーマにした体験型のプログラムを、2021年6月に企画しています。このプログラムでは、本学入試の総合型選抜などで活用できる「受講修了書」も発行します。詳細はこちらをご覧のうえ、ふるってご参加ください。

日本文学文化学科 日本文学専攻と書道専攻の表現教育についてはこちらから
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