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国際学科

09 08

投稿者: kokusai
2018/09/08 9:47

今回の「国際フィールド・ワーク」では、バロックのローマ、ルネッサンスのフィレンツェと、異なる特徴を持つ、2つの都市を訪れました。学生の現地レポートは、その街ならではの風景を切り取ったものでしたが、中心地の街並み――いわゆる世界的なハイブランドの店舗や、日本でもおなじみのファストファッションやファストフードのチェーン店が並ぶ――は、いずれも似通った印象を与えます。家賃の高騰を背景に地元の商店が中心地を離れざるを得なくなり、街の個性が失われていくという嘆きをよそに、こうしたグローバル企業の展開は、イタリアでもますます活発化しているようにみえます。

 
【写真】バールの定番、カプチーノと甘いパン
【写真】地元の人たちで賑わうバール

その一方、イタリアらしい業態として今なお広く根付いているのが、個人経営が大半を占めるバール(Bar)。エスプレッソやジュースなどの飲物や、サンドイッチ類などの軽食を提供する店舗で、学生たちも今回の旅でお世話になりました。レジに並んで目当てのものを注文し、代金を支払ったらレシートを受け取り、そのレシートを持ってさらに人込みをかきわけてカウンターの別の店員に注文という、混雑時には特にハードルの高い仕組みですが、学生たちも最終的にはだいぶ慣れたようです。バールでの朝食は、コーヒー(エスプレッソかカプチーノ)に甘いパン類が定番。コーヒー類のみで朝食を済ますことも珍しくありません。バールは、イタリアでは街の社交場としての意味も備えていて(某世界的コーヒーチェーンのコンセプト「サード・プレイス」は、イタリアのバール由来との説もあります)、常連客で賑わっている店もあります。そんな店は、店員と客との、また客同士のおしゃべりの喧噪に包まれています。


【写真】古代ローマ時代の競技場跡を利用したローマのナヴォーナ広場。ベルニーニの噴水で知られるこの広場は、もはや広場というよりは観光スポットです

観光地を多少離れると、地元民が集うバールがあらわれます。大半のバールには日本でイメージするような分かりやすいメニュー表はありませんが、その分、作り手とのコミュニケーションをはさむので、カプチーノの泡多め、少なめといった注文にまでごく気軽に応じてもらえます。店員とのやりとりは必要最小限、一人しずかにスマホやパソコンを見つめる客も多い日本のカフェ、喫茶店とは大いに異なる風景は、対話的なコミュニケーションの比重が高いイタリア社会のあり方について、学生に気づきを与えるものでもありました。学生の現地レポートで触れられていた広場も、観光地化をはじめとする変化の波にさらされながらも、人々が集い、交流する場として機能しています。


【写真】ローマのレプッブリカ広場で記念撮影。現在、この広場は地下鉄駅とロータリーになっています

<「国際フィールド・ワーク」とは>
国際学科の履修科目で、学生の海外での5泊以上の活動や体験を単位認定します。今回のような、学科が主催する研修旅行に参加したり、学生個人で旅行を計画して、その活動をフィールドワーク後にレポート提出し、評価を得ます。いずれも出発前には、渡航先の社会・文化・歴史を学び、課題設定をするための事前研修が行われます。

秦泉寺友紀准教授のプロフィールはこちらから
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「国際フィールド・ワーク」イタリアからの現地レポート【1】はこちらから
「国際フィールド・ワーク」イタリアからの現地レポート【2】はこちらから
「国際フィールド・ワーク」イタリアからの現地レポート【3】はこちらから
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「国際フィールド・ワーク」イタリアからの現地レポート【5】はこちらから
「国際フィールド・ワーク」イタリアからの現地レポート【6】はこちらから

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