投稿者: kaseifukushi 投稿日:
2020/07/29 9:43
家政学部の小林勉特任教授がリノベーションを手掛けた歯科医院の実例が、家政福祉学科の「ユニバーサルデザイン論」「ユニバーサルデザイン演習」の授業に取り入れられています。
小林教授の専門分野は、居住学・建築計画・建築構法・建築プロジェクトマネージメント。一級建築士でもあり、設計やリノベーションの仕事も数多く手掛けています。今回の歯科医院のリノベーションは教授の出身地、新潟県新潟市にあるキタムラ医院。築30年近く経つ、L字型の木造一軒家の一部を車椅子の方でも利用しやすいリフト付きの入口に全面改造、従来の内装もユニバーサルデザインを随所に取り入れて改装しました。

【写真】リノベーションが完成したキタムラ医院。L字型の建物の短いエリアを全面改装。右手奥の屋根付き駐車スペースまで車で入ることができ、車椅子の方が車椅子に乗ったまま入ることのできる入口を新設しました

【写真左】リノベーション前のキタムラ医院
【写真右】リノベーション後のキタムラ医院。手前の階段部分には誘導ブロック(点字ブロック)を新設

【写真左】正面入口には誘導ブロック(点字ブロック)や点字インターホン、階段には両側に手すりをつけて、目の不自由な方やお年寄りにも配慮しています
【写真右】右手奥の入口には車椅子の方がそのまま乗ることができるリフトを設置。インターホンも車椅子に座ったまま押せるようになっています

【写真左右】リフトを使用する様子

【写真左】リフトと室内の高さに段差はありません
【写真右】入口から、そのままスムーズに診察室まで移動できます。廊下の巾や通路スペースを広くとっています

【写真左】トイレも車椅子の方でも利用しやすい、ゆとりトイレとなっています
【写真右】診察室内にはキッズスペースも設置。仕切りを作っていないので、目が届いて安心です。楽しみながら、歯磨きトレーニングもできます
ユニバーサルデザインとは「誰にでも優しいデザインであること」だという小林教授。子どもや老人、障害のある方、車椅子の方、どのような立場の人にとっても来院しやすく使いやすい設計。この歯科医院のリノベーションの実例を授業で紹介することで、学生たちにユニバーサルデザインへの理解を深めて欲しいと笑顔で話してくださいました。
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