投稿者: kaseifukushi 投稿日:
2017/02/22 12:19
家政福祉学類3年生の選択科目「相談援助実習」。この授業では、社会福祉士の資格取得をめざす学生たちが、それぞれが希望する実習領域について事前準備を行い、障害者支援施設や特別養護老人ホーム等の施設で、180時間以上の実習を行います。実習では学生たちが、各種施設の利用者や家族とのコミュニケーションをはかり、利用者のニーズを把握し支援計画を作成するほか、実際の現場で利用者や家族との援助関係を築き、実習を通して、チームアプローチの原理や、組織の一員としての役割と責任、地域社会への働きかけ、社会資源の活用等、ソーシャルワークについて学びます。

【写真】報告会の様子。発表者の3年生の他、次年度実習を予定している2年生の姿も。
2月4日、この実習についての報告会が開催され、今年度実習した25人の3年生が、自分の実習先での体験や取り組み、利用者の方へのアプローチや反省点などを発表しました。報告会には3年生の他、当学の指導教員、実習施設の指導者、次年度に実習を予定している2年生が出席し、発表に耳を傾けました。
【写真左】実習機関の特徴、実習の課題と取り組み、今後の課題について発表しました。
【写真右】プロジェクターで資料を投影し発表する3年生。
一人あたりの発表時間は5分間。学生たちは報告内容をパワーポイントでまとめ、プロジェクターで投影しながら、実際に現場で見聞きしたこと、どんなケースで、利用者にどうアプローチしようと考えたのか等についてを発表。学生からは、利用者のことを知ろうと焦るあまり、自分本位になってしまったという反省や、それを踏まえて関わり方を変えたということ、言葉だけでなく、表情を注意深く見守ることや、手を握ったり背中に手を添えたりする「非言語コミュニケーション」の重要性を実感したことなどが語られました。
【写真左】真剣な表情で耳を傾ける2年生。次年度は自分達が実習に取り組みます。
【写真右】実習先で学生が作成した個別支援計画書。支援の方針や短・長期の目標が記されています。

【写真】報告会には学長も出席。実習先施設の関係者からもコメントが寄せられました。2年生から3年生への質問や感想も。
発表会終了後の講評では、岸田学長から経験することの大切さや、経験をより深いものにするために大切なことなどがコメントされました。また、各実習先関係者からは、「『福祉は誰のためのものか?』ということを現場では見失いがち。実習生が来ると、改めてそれを認識できます」「社会福祉士は、人の話をじっくり聞くことが仕事。是非 より多くの世代の方々と、積極的に接してコミュニケーション能力をつけて行って欲しい」といった感想が語られました。
最後に担当教員の一人である庄司妃佐教授より、実習を左右するのは事前準備の差であるから、入念にリサーチして実習に臨んで欲しいということ、実習を重ねることで自分に対する課題は増えていくが、それを一つひとつ解決して行くことで、目の前が広がっていくということがコメントされ、報告会は終了しました。

【写真】報告会での発表を終え、リラックスした表情の学生たち。
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