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将来像~卒業生の活躍

和洋で学んで成長していった先輩たちの、社会で活躍する姿をご紹介します。

目黒区立原町小学校 学校栄養職員

長谷川 夏菜さん

現 健康栄養学科

2016年3月卒業



和洋の魅力は学生と先生方との距離が近いところ。先生方との楽しい思い出がたくさんあります!
学校栄養職員として、給食運営(献立作成、衛生管理、調理指示など)、発注作業、アレルギー対応、食育指導、予算管理(給食費、食材費等)などの業務を担当しています。

健康栄養学科は授業の他、課題や管理栄養士の国家試験に向けた自習もあり、勉強はとても大変でした。大学生活で印象に残っているのは、国家試験に合格するために4年間、友人たちと一緒に勉強を続けて、皆で合格することができたこと。

チャンスがあれば、将来は特別支援学校で障害をもった子どもたちに食育をしたり、都立病院の管理栄養士を経験してみたいと考えています。安心・楽しい食を通じて、人々の豊かな食生活を支えられる人になりたいと思っています。

       
医療法人社団桐和会 川口さくら病院 管理栄養士

川井琴未さん

家政学群 健康栄養学類 健康栄養学専修

2016年3月卒業

卒業論文研究成果がNew Diet Therapy誌に査読付き原著論文として掲載されました

 

■管理栄養士として
現在、医療法人社団桐和会川口さくら病院で管理栄養士として、働いています。主な業務は患者様の栄養マネジメント。病棟をラウンドして直接患者様とお話したり、食事の時間に患者様の摂取状況を見たり、カルテや看護記録を読むなどして、栄養マネジメントに必要な情報を収集しています。その他には、委託業者の管理栄養士さんが立ててくださった患者食・職員食の献立の確認や調整を行っています。また、法人内の病院・施設ごとに管理栄養士が嗜好調査を行い、その結果も献立作成に役立てています。
 
■論文について
4年生のときに取り組んだ卒業論文研究の成果が、New Diet Therapy誌(日本臨床栄養協会誌)に掲載されました。
(川井琴未ら、補酵素Q10の摂取を意識した食事指導法の検討. New Diet Therapy 32(1):3-13,(2016).)
補酵素Q10(CoQ10)※1の摂取が高齢者の健康またはQOL※2の維持・向上という観点で見ると、健康長寿に良い影響を与えている可能性が考えられることから、食事指導により食事摂取基準から逸脱することなくCoQ10の摂取量を増やすことが可能であるか、検討を行いました。

※1:主にエネルギーの供給。抗酸化作用を発揮するため、体内の酸化防止に役立つ栄養素
※2:一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のこと。どれだけ人間らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念

■執筆の切っ掛けと苦労した点
鈴木敏和准教授のゼミに入ったこと、学術大会で口頭発表を行った後、学会より学術論文投稿の推薦を受けたことが論文執筆の切っ掛けです。
New Diet Therapy誌の読者は、経験豊富な管理栄養士や医師、研究者の先生方です。査読者の批判も予め想定しつつ、結論以上のことを大袈裟に表現しないように研究成果の意義を述べるようにという難題を鈴木先生に言われ、何度も原稿を書き直しました。鈴木先生の助言のおかげで、査読者から高評価をいただくことができました。論文掲載が決まった時にはとても嬉しかったです。

学術大会での口頭発表の様子はこちら

■鈴木先生との思い出
鈴木先生に卒業論文を添削していただいた時に、私の考えと鈴木先生の考えが一致せず、衝突したことがありました。でも、鈴木先生だからこそ私自身も自分の考えや思いをしっかりとぶつけることが出来たので、真正面から鈴木先生と向き合うことが出来ました。あの時は先生の事を大嫌いになりましたが、今となっては良い思い出です。
 


■後輩たちへのメッセージ
社会人になって3ヶ月半が経ちましたが、大学生活がどれだけ自由で楽しかったかということを身に染みて感じています。レポートやテスト勉強に追われて忙しい時期もあるとは思いますが、大学生活では、やりたいことをとことんやって、たくさん思い出を作り、とにかく4年間を楽しんでください。


■鈴木敏和准教授のメッセージ
川井さんは、ゼミ生をうまく一つにまとめ上げてくれる、鈴木ゼミの「リーダー」的な存在でした。研究に加え、クリスマス会などの行事でも率先して仕事を引き受けてくれる頼もしい学生でした。4年生の10月、学会で口頭発表した後に、座長名で学術論文投稿の推薦のはがきが川井さん宛に届きました。彼女の「挑戦してみる」の一言で、学術論文作成がスタートしました。11月から翌年の1月にかけて論文執筆と校正を一緒に取り組みました。管理栄養士国家試験の勉強とも重なっていましたが、論文執筆、議論、校正を含めて、筆頭著者としての責任を果たしてくれました。一人前の研究者になった後も、論文を査読付き学術論文として掲載することは、易しい作業ではありません。川井さんの情熱と行動力が、論文掲載への駆動力となったと思います。

小林 安澄さん

山崎製パン株式会社
営業(販売店員)
小林 安澄さん
家政学群 健康栄養学類 健康栄養学専修
2015年3月卒業

お客様と直接お話しできることが最大の魅力! 大学での学びを活かしつつ、日々新しいことを勉強中です

子供の頃から食べることが好きで、常に新しい味を探し求めていました。中学生時代に新商品が企画、商品化される過程をテレビで見たことがきっかけで、自分の手で新しい味を生み出して、人に喜びを届けたいと考えるようになりました。その為にまず「食」について理解を深めたいと考え、和洋女子大学の健康栄養学科を志望しました。

卒業後、山崎製パン株式会社へ就職。現在は会社が直営するパンの販売店で販売業務を担当しており、厨房で焼き上がったパンを専用のトレイに乗せて売り場に陳列する品出しや、接客、会計対応などをメインに行っています。来店客の中には常連のお客様も多く、「この商品がとてもおいしかった!」という感想をいただいたり、「こういうふうに食べてみたらおいしかった」等、おいしい食べ方を教えていただいたりと、お客様と顔を合わせてやり取りができることがとても楽しく、かつ勉強にもなっています。品出しの仕事はなかなか奥深いもので、並べ方ひとつで商品の売れ行きがまったく異なります。先輩方の出した商品と、自分が出した商品とでは、同じように出したつもりでも見栄えが異なり、早いだけでなく丁寧かつ綺麗に陳列する術を身につけるべく、日々挑戦し続けています。最近では予算を組んだり、パートスタッフ・アルバイトスタッフの方々を対象とした安全教育等も任されるようになりました。


【写真】店頭での小林さんの様子。右側の写真は店長と。

大学では授業を通して、様々な疾病と、それに応じた食事について勉強しました。勤務先のお店には、食物アレルギーをお持ちの方や、糖尿病などを抱えている方が来店されることもあります。疾患の大まかな特徴を把握しているだけでも、お客様に対する適切な発言や配慮につながってくるので、大学で学ぶ機会があり良かったと感じています。在学中、健康栄養学科の海外栄養研修でカナダのブレシア大学に短期留学したことがあったのですが、そこでの経験も仕事に活かしています。例えば、外国からいらしたお客様で、買い物で小銭が増えすぎて困っている方のお支払いを手伝ったり、賞味期限について簡単な英語でご案内するなど、留学先で自分自身が困ったことを思い出しながら、お客様がお買い物し易い環境作りに努めています。

大学では講義で知識を身につけただけでなく、実習を通して実践力も培うことができました。習得したことを日々の食生活にも反映することで、就職活動時に、自信を持ってその点をアピールすることができたと思います。また実際に就職活動が始まる際には、進路支援センターによる講座で、履歴書の書き方を学んだり、自己PRの文章を添削してもらったりなど、早くから準備に取り掛かることができた点も大きかったです。

【在学生のみなさんへ】
学業との両立に負担を感じたり、失敗して落ち込んだりすることがあるかと思います。しかし、就職活動は社会人のマナーや文章の書き方等様々なことを学ぶ機会でもあると思います。精一杯取り組めば、得られるものがたくさんあると思いますので前向きに考え、頑張ってください。応援しています。

澤田江里子さん

present 経営 管理栄養士
澤田江里子さん
家政学部 健康栄養学科
2004年3月卒業

仕事と育児の両立のために独立。
コミュニケーションや学びの場が広がり、充実しています

卒業後は管理栄養士の資格を活かして、病院栄養士として勤務していました。その後フレンチのお店でのサービス業や高齢者施設、PR会社で管理栄養士としての経験を積み、2人目の妊娠を機に独立。現在は、ニーズに合わせて子連れOKの料理教室の運営や食育講座、カラーセラピーなどを行っています。
1人目を出産後、仕事と子育ての両立に悩んだ時期があり、その時に知人からシェアカフェの存在について教えてもらいました。仕事のスタイルを変えることで道が拓けるならと、2014年11月に会社 present を設立。まずはシェアカフェのランチタイムで「身体にやさしい」をテーマに、卵や乳製品を使用しない料理やお菓子を提供していました。きっかけは、わたしの子どもが小麦、卵、乳製品、魚卵の食物アレルギーを抱えていて外食がとても大変なので、きっとわたし以外にも、同じ思いをされている方がいるのではないか、と考えたからです。現在は、自宅や依頼先で、お子さま連れでも参加できる料理教室やお菓子作り教室を中心に、病院栄養士の経験を活かした教室や講座の開催、高齢者の方や発達障害の方を対象とした施設発行の食育レターの作成、ご要望に応じてお弁当の提供や、卵、乳製品を使用しないお菓子を作って、マルシェでの販売をしています。また、「食」という面だけでなく心のケアもできればと思い、TCカラーセラピーの資格を取得し、セラピストとしても活動しています。教室に来て下さる方々と一緒に料理を作ったりお話しする時間はとても楽しく、最近では、「こういう料理を教えて欲しい」、「こういうお仕事も引き受けてもらえませんか」、と声を掛けて頂く機会も増えて、自分自身の知識や経験を磨くことができ、大変勉強になっています。そして何より、育児をしながら自分で仕事を調整することができるので、充実した時間を過ごすことができています。
大学入学前、わたしの祖母が喉の病気で手術をしました。手術直後は食べ物をうまく飲み込むことができないため、病院での食事はミキサー食でした。祖母がミキサー食を「食べたくない」と言ったことがあり、栄養士の方が、口から食べ物を食べることの重要性について、話して下さったことがありました。それをきっかけに嚥下(えんげ…飲み込みの意)について興味を持ったことが、病院栄養士になりたいと思った理由の一つです。在学当時、病院栄養士の実習は4年生の夏休み期間から後期にかけて行われていました。しかし、卒業後の方向性を決定するためにどうしても実習より前に体験しておきたかったので、担任の先生に相談して、実習とは別に3年生の春休み期間中に、病院栄養士の体験をさせていただきました。ここでの経験で、「病院栄養士をめざしたい!」という想いをより一層強め、就職活動ではあきらめずに数多くの病院へ赴き、卒業時には病院栄養士になるという夢を叶えることができました。
就職した病院の栄養科長がとても意識の高い方で、当時まだ少なかったNST(栄養サポートチーム)や嚥下ワーキングチームを立ち上げました。その際、わたしが病院栄養士を志すきっかけに「嚥下」の話をしたことを覚えて下さっていて、NSTや嚥下ワーキングチームに加えて頂きました。嚥下ワーキングチームでは、VF検査(嚥下造影検査…バリウムの入った模擬食品を口から摂取する様子をレントゲン撮影し、飲み込む機能のどこに異常があるのか調べる検査)を行ったり、食事指導もさせて頂いたりと、大学で学んだことを更に深めつつ、濃い経験を積むことができたと思います。

【在学生のみなさんへ】
私自身、在学中はもちろん、就職後も興味のあることについては積極的に関わるようにしています。不器用なわたしは失敗も多く、分からないことやつまずいた時は、周囲の方々に相談してきました。そのため、先生方には仕事で分からないことや、子どもの病状、成長曲線のことなど、色々なことを相談してきました。和洋女子大学には親身に相談に乗って下さる先生方がたくさんいらして、この大学でよかったと心から思っています。
思ったことや興味があること、悩んでいることは、是非積極的に関わったり、相談したりして、多くの経験を重ねてみると良いと思います。 いくつになっても、自分の人生では「今」が1番若いので、日々チャレンジです。

金居理恵子さん

東邦大学医療センター佐倉病院 管理栄養士
金居理恵子さん
家政学部 健康栄養学科
2005年3月卒業

食を通じて人の役に立ちたいという想いから、管理栄養士という仕事を選びました

東邦大学医療センター佐倉病院で管理栄養士として、「患者の食事管理や栄養相談」を担当しています。栄養サポートチーム(NST)や病棟カンファレンスにも参加し、食を通して治療のサポートを行っています。仕事上、心がけているのは、相手の話をよく聞くこと。患者や医療者が何を伝えたいのか、何を求めているのか、それを会話や表情から感じ取り、理解することを大切にしています。
大学に入る前から、家庭科の教科書や外食先のメニューなどで食べ物のカロリー表示を見ることがとても好きでした。そして、メディアで流れるダイエット情報は本当に正しいのだろうか? と常に疑問を持っていました。大学では自分が興味のある「食」について深く学びたいと思い、和洋女子大学に入学。食品学や調理実習だけでなく、解剖生理学や病態栄養学をきちんと学んだことが「食品と人体を繋いで理解する」必要がある、現在の仕事にとても役立っていると思います。また、「地域の栄養教育を目的とした臨地実習」の授業では、小・中学生を対象に、食育という観点からグループごとに工夫を凝らして媒体を作成し、発表することを学びました。その過程を通じて、表現力がしっかりと身についたと思っています。学生時代の恩師や先輩とは、卒業してからもずっと連絡を取り合っています。仕事の相談をしたり、転職する際にアドバイスをいただいたり、学会発表での研究テーマを話し合ったりと、今でも大切な存在です。
振り返ってみると10代の頃は、1人の時の自分、家族と一緒の時の自分、友達と一緒の時の自分……どれが本当の自分だろう? と悩む事も多かったのを覚えています。だからこそ、在学生の皆さんは、少しでも「楽しいな」「興味があるな」と感じる事には、どんどんチャレンジしてみてください。学生時代にめぐり会う人、出合う本、置かれる環境によって、見える世界はさらに広がり、自分自身を少しずつ理解することができる。私はそう思っています。

※金居さんは『大学案内2014』の「卒業生からのメッセージ」のコーナーにも登場してくださいました。仕事のお話だけでなく、在学生へのメッセージも寄せていただきました。

山本裕子さん

株式会社ZENプロジェクト 代表取締役
山本裕子さん
文家政学部 生活学科食物学専攻
1975年3月卒業

「女性としてどのように生きていくか、どうやって社会に貢献できるか」を考えてほしい

大学卒業後、父が興した(株)善本社に入社。6年前に本社から独立し、(株)ZENプロジェクトの代表取締役として働いています。私が大学を卒業して社会人になる頃―70年代、日本は大変な不景気で就職難の時代でしたが、当時、出版社は花形産業。この業界で一流の人間になろうと堅く心に決めたことを覚えています。父からは、「会社に貢献できて、社名を汚さない事なら、何を企画し、何をやっても良い」と言われていました。働き始めた頃は書店を廻って営業活動をしたり、著者の講演先に同行して出版した本を販売したりしていましたが、次第に、自分で企画を売り込むという営業のやり方になっていきました。父の大らかな人柄に救われたところもあると思いますが、自分のアイデアを形にして、売り込み、それが採用されると印刷物を作って納品するという営業スタイルを確立してきたと思っています。現在は印刷物の制作だけなく、HP制作、記念誌や自費出版の印刷、出版記念会やイベント事業など幅広く手がけています。
和洋に通って身についたのは、何事も全て「自分でやる」ということですね。女子大学ならではの良さだと思います。日本の社会はやはり男性社会なので、その中で女性が活躍していくためには、どんな道であろうと本気でプロフェッショナルをめざす必要があります。諦めず、努力し、継続する。そうして周りからの信頼を得ることが自分らしく生きる方法の1つだと、私は思います。在学生の皆さんが「自分らしく」生きる力を和洋で身につけ、社会に貢献できる女性に育っていくことを期待しています。

※山本さんは『大学案内2014』の「卒業生からのメッセージ」のコーナーにも登場してくださいました。キャリアを積み重ねてきた方ならではの、在学生へのメッセージを寄せていただきました。

持田佳代さん

テキスタイルデザイナー
持田佳代さん
文家政学部 生活学科食物学専攻
1975年3月卒業

和洋は、穏やかで心温かい人間の土台を育んでくださる素晴らしい学校でした

和洋女子大学を卒業後、信濃町にある大塚テキスタイル専門学校へ入学しました。生活学科では食物学を専攻していましたが、テキスタイルデザイナーになる夢を諦めることができなかったのです。
専門学校を卒業後、直ぐにテキスタイルのアトリエの先生の元に3年間弟子入りし、その後、婦人服地メーカーに入社。生地の企画とテキスタイルデザインを7年間担当しました。その後、メーカー在職中に初めて営業し、生地を納めた、(株)コシノジュンコデザインオフィスに15年間勤務しました。きっかけは、メーカーを退職し、フリーのツアーで初めてパリに行った時のこと。「ジュンココシノ」のパリコレがツアー中に行われることを事前に知っていたので、パリコレの前日にパリオフィスを訪ねると、チーフから「ちょうど良かった!人手が足りないから、手伝って!」と言われ、そのままオフィスで朝まで作業を手伝うことに。そしてホテルにも戻れないまま、スタッフと共にショー会場まで行き、引き続き楽屋の手伝い、そして、パリコレ本番は楽屋の隙間から覗き見で堪能! ちょっと、ご挨拶によるだけだったはずが思ってもみない展開となった1日でした。その直後に、本社採用が決定。この年、パリのアベニューモンテーニュにコシノジュンコ先生のブティックがオープンし、テキスタイル専門の人材を求めていたということが採用理由でしたが、なんとも不思議なご縁だと思っています。
仕事は、パリコレの生地、各国(北京・ニューヨーク・ベトナム・キューバ等)でのショー用の生地、直営ショップの生地、各ライセンスへの生地の提案、各プリント生地の柄作り、生地作りなどのテキスタイルデザイン、企画等を担当。国内外の生地の展示会、メーカー、産地を駆け廻る日々でした。特にパリコレの生地の準備は、一年先を思い、新鮮で感動を与えられる生地、コシノジュンコ先生の心を捕らえデザインイメージを膨らませる素材を用意しなければ!と毎回祈るような気持ちで必死でした。パリコレと同時に『蝶々婦人』や『魔笛』などのオペラの衣装の生地、ライセンスの企画など、仕事はパリコレ以外にも山程有り、次々と待った無しに重なります。また、ブティックやご自宅でコンサートやパーティーが行われる際には、テーブルセッティングなどの仕事もあります。食材の買い出しや発注、プロのイタリアンシェフの手伝い、ファッションショーの楽屋での、モデルやスタッフのお弁当やドリンク・スナック類の選択や手配など、ファッション界に入ったはずなのに不思議と「食」の仕事も与えられ、このような場で大学での学びが大いに活かされたと思います。在職中の15年間はまさに無我夢中。仕事を通して、コシノジュンコ先生の絶大なるパワー、次々と生まれるデザイン、思いもよらぬ大胆な発想、独自の色の世界、鋭い感性、その美学に触れ、刺激的な毎日から多くの事を学びました。また、生地作りを通して多くの生地メーカーや産地の方々と出会い、皆様からの協力を得て、良き素材にも恵まれ、感謝に満ちた15年間でもありました。
厳しいファッション業界の中で大らかさを忘れず、人と和を保ち、目的を見失わず、忍耐を持って事に当たる。和洋で学んだ10年間で、そんな人間の土台が培われたと思います。和洋は、穏やかで心温かい人間の土台を育んでくださる素晴らしい学校でした。
現在はフリーランスでテキスタイルデザインを手掛けています。最近では主に、某ファッションデザイナーのライセンスラインのプリントデザインに関わっています。お店で商品を手に取った時、或いは購入した洋服を着た時に、その人の心にスーッと寄り添い、なにかよいことがありそう!という煌めきを与えることができる服になってほしい。そう願って、一点一点、心を込めて、すべて手作りでテキスタイルデザインをしています。

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