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服飾造形学科

02 06

投稿者: fukushoku
2017/02/06 11:54

服飾造形学類3年生の後期の選択科目「立体構成Ⅲ-1」は、前期・後期の通年科目。1年をかけてテーラードスーツにおけるデザイン・素材・縫製・着装などの関わりを理解し、より高度な技術を身につけます。コート制作を行う「立体構成Ⅲ-2」と同じく、「立体構成Ⅰ-1」と「立体構成Ⅰ-2」、の単位を修得していることに加えて、ワンピースやスカート、ジャケットなどを作図できるようになる「パターン設計法Ⅰ・Ⅱ」も履修していることが前提の授業です。担当教員は、塚本和子教授


【写真】裏地を扱う学生。表地にはウールを多く含んだ生地を選択。

学生達は、まず自分自身の体型の特徴を把握した上で、自分の体に合ったスーツの制作を行います。ジャケットと合わせるボトムは、スカートでも、パンツでも自由に組み合わせが可能で、共布のセットアップでなくても、ジャケットと何か共通の要素があればOK。生地にはウール、もしくはウールが多めの物を使用します。ウール製の布は、アイロンを駆使して行う「くせとり」という技法を使うことで、平らな布を立体的にできるという性質があります。布という平面を衣服という立体にする上で、切り替え線やダーツに頼って立体感を出すだけでなく、布地の目をつめたり(縮絨)、変形させたりすることで、布そのものの形を変えることも可能です。逆に言えば、布の変形が服のラインに影響してしまうので、より身体の線に合った、美しい仕上がりにするためには、予め布地の目を正しく整える「地直し」をしておく必要があります。ポリウレタンが含まれる生地は伸びやすいため、ストレッチが効く一方で、縫い合わせる上で歪みが生じやすく、ミシンもかけにくいというデメリットがあるので、ジャケット作りの基礎を学ぶ上では、ウールは素材として最適なのです。

【写真左】教室の前には制作途中の作品が置かれており、作業のポイントが説明されました。
【写真右】立体構成室の机には、ミシンがコンパクトに格納されており、折りたたみ式の天板を広げることで、広々とした作業スペースを確保できます。
 
この日の10回目の授業では、それぞれの進捗に合わせ、袖付け作業やボトムの制作を行いました。このスーツ作りは、これまでに学んだ技術の集大成でもあるので、目的に応じた方法を自分自身で選びながら制作に当たります。例えばミシンがけで布同士を縫い合わせる際に、ぴったりと合わせる工夫として、双方の布に合印(あいじるし)を入れますが、この印の入れ方として、チャコペンなどで印を布に書き込む以外に、しつけ糸で縫い合わせた後で縫い目を切り、その糸を目印とする「切りじつけ」という方法があります。ミシンがけした後でしつけ糸を抜いてしまうので、布を汚さずに縫製ができるというメリットがあります。学生たちはこういった技術を使い分けつつ、作業を進めました。

【写真左】「切りじつけ」。縫製のための「しるし」のしつけ糸を丁寧に切る学生。
【写真右】「しるし」の付け方も様々。こちらの学生はチャコペンを使用。
 
自分が選んだ生地について、「布は、お店に行って慎重に選びました。店によっては10cm単位で切り売りしてくれるところもあるので、そういうところだと、実際に手元にいくつか集めて比べられます」という学生も。

【写真左】ツイードのジャケットを制作中。裏地にこだわりを見せる学生も。
【写真右】汚れてしまったスカートの生地のシミ抜きをしつつ学生に説明する塚本先生。こんなハプニングも、学びのうちの一つ。
 
学生たちがスーツ作りに使っている型紙は、前期の授業で学生が作図をしたものを塚本先生が一人ずつチェックして補正し、裁断用のパターンとして作ったものです。より正確に作るため、表地用と裏地用のパターンを、それぞれ分けて作っています。


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