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服飾造形学科

名前: fukushoku 作成日: 2014/02/07 14:22
服飾造形学類ブログ

投稿者: fukushoku 投稿日: 2017/02/24 15:47
服飾造形学類の学生達が主要キャストの衣装制作で協力をした映画『千年の糸姫』(ふるいち やすし監督作品)が、2月1日開催のアジア国際映画祭で、正式招待作品に選ばれ、2月2日、憲政記念館大ホールで上映されました。
2月1日、オープニングセレモニーに先立ち、映画関係者、企業、各国大使館員などが登場するレッドカーペットに『千年の糸姫』からは、ふるいちやすし監督、主要キャストとともに、服飾造形学類の教員も参加。赤い絨毯の上を歩き、映画祭関係者と挨拶を行い、アジア国際映画祭の会場に入りました。
【写真左】2月1日に行われたアジア国際映画祭での様子

ふるいちやすし監督作品の衣装制作を担当したことのある服飾造形学類の織田奈緒子助教に、映画の衣装制作の依頼があり、先生から、監督へ学生参加の提案がされ、服飾造形学類の学生達が衣装制作に取り組むことになりました。監督から作品についてのプレゼンテーションを受けた学生達が、授業とは別に集まり、2015年7月から衣装制作のプロジェクトは始まりました。

【写真右】プロジェクト開始当初の様子。集まった学生達がデザインについてミーティング中。
学生達は、映画シナリオの読み込みからスタート。監督の希望する仕上がりイメージと、学生のデザインイメージの誤差をすりあわせる幾度もの修正等を通して、表現の意味を考えた衣装デザイン決定まで、監督と学生の意見が、繰り返しぶつかり合いました。キャストとのフィッティング、衣装完成を撮影開始の10月までに間に合わせるといった厳しいスケジュールの下、夏休みを利用し、映画作品に協力しました。立体構成研究室(塚本教授、織田助教)、和服構成研究室(伊藤助教)の教員からのアドバイス、研究室の助手たちの支援を受けた学生達が、今まで学んだ、自分達の持てる力を出して、撮影日までに完成させた衣装が、撮影現場に届けられ無事に撮影が行われました。
ふるいち監督からは、「シナリオの読み込みからスタートし、デザインを最初から作り上げ、衣装制作するケースは映画ではとても珍しく、衣装の果たす役割が大きな作品」とコメントを頂きました。


衣装制作に参加した学生からのメッセージ

服飾造形学類3年 本橋日葵
(制作時2年 千葉県立千葉女子高等学校出身)
~源吾役:藤原シンユウさんの衣装を制作~


「映画『千年の糸姫』衣装制作に携わりました」

高校生の頃から衣装に興味がありましたので、映画衣装制作の話を伺い、実際に芸術の世界で働く方とお仕事ができるまたとない機会だと思い参加を希望しました。ふるいちやすし監督がこの作品に求めた世界観や理想像を、衣装という形で体現させ表現していくのは難しいことでしたが、今思えば一番のやりがいだったように思います。衣装制作中に、監督や役者さんに会える時は、役作りや稽古について伺いながら制作することを心がけました。学内では婦人服の制作が主となるので、男性の衣装を制作できたのも貴重な経験です。自分の手掛けた衣装がようやく映画の一部となり、完成時は試行錯誤して取り組んだ甲斐あったと感じたのを覚えています。今回アジア、ロンドンでの国際映画祭で上映されたということで、「和」の印象が強い作品となりましたが、海外の方には是非和服の概念にとらわれない素材使いや組み合わせの衣装にも注目していただきたいです。今後は集大成として卒業制作・論文に取り組みます。この制作中に学んだ技法など生かしてみたいことは多くあるので、沢山挑戦して私らしい集大成になればと思ってます。(2017年2月23日)

【写真】衣装制作の様子。フィッティングでは、実際に映画で衣装を身に着ける役者の方に袖を通してもらい、調整を行いました。

『千年の糸姫』は、2月11日からロンドンで開催のロンドン・フィルムメーカー国際映画祭 2017(International Filmmaker Festival of World Cinema LONDON 2017)長編外国語映画部門に入選、ロンドンで上映され、最優秀監督賞(長編外国語映画部門)を受賞しました。

衣装制作の様子はこちらからご覧ください。



服飾造形学類の学びはこちらから
投稿者: fukushoku 投稿日: 2017/02/06 11:54
服飾造形学類3年生の後期の選択科目「立体構成Ⅲ-1」は、前期・後期の通年科目。1年をかけてテーラードスーツにおけるデザイン・素材・縫製・着装などの関わりを理解し、より高度な技術を身につけます。コート制作を行う「立体構成Ⅲ-2」と同じく、「立体構成Ⅰ-1」と「立体構成Ⅰ-2」、の単位を修得していることに加えて、ワンピースやスカート、ジャケットなどを作図できるようになる「パターン設計法Ⅰ・Ⅱ」も履修していることが前提の授業です。担当教員は、塚本和子教授


【写真】裏地を扱う学生。表地にはウールを多く含んだ生地を選択。

学生達は、まず自分自身の体型の特徴を把握した上で、自分の体に合ったスーツの制作を行います。ジャケットと合わせるボトムは、スカートでも、パンツでも自由に組み合わせが可能で、共布のセットアップでなくても、ジャケットと何か共通の要素があればOK。生地にはウール、もしくはウールが多めの物を使用します。ウール製の布は、アイロンを駆使して行う「くせとり」という技法を使うことで、平らな布を立体的にできるという性質があります。布という平面を衣服という立体にする上で、切り替え線やダーツに頼って立体感を出すだけでなく、布地の目をつめたり(縮絨)、変形させたりすることで、布そのものの形を変えることも可能です。逆に言えば、布の変形が服のラインに影響してしまうので、より身体の線に合った、美しい仕上がりにするためには、予め布地の目を正しく整える「地直し」をしておく必要があります。ポリウレタンが含まれる生地は伸びやすいため、ストレッチが効く一方で、縫い合わせる上で歪みが生じやすく、ミシンもかけにくいというデメリットがあるので、ジャケット作りの基礎を学ぶ上では、ウールは素材として最適なのです。

【写真左】教室の前には制作途中の作品が置かれており、作業のポイントが説明されました。
【写真右】立体構成室の机には、ミシンがコンパクトに格納されており、折りたたみ式の天板を広げることで、広々とした作業スペースを確保できます。
 
この日の10回目の授業では、それぞれの進捗に合わせ、袖付け作業やボトムの制作を行いました。このスーツ作りは、これまでに学んだ技術の集大成でもあるので、目的に応じた方法を自分自身で選びながら制作に当たります。例えばミシンがけで布同士を縫い合わせる際に、ぴったりと合わせる工夫として、双方の布に合印(あいじるし)を入れますが、この印の入れ方として、チャコペンなどで印を布に書き込む以外に、しつけ糸で縫い合わせた後で縫い目を切り、その糸を目印とする「切りじつけ」という方法があります。ミシンがけした後でしつけ糸を抜いてしまうので、布を汚さずに縫製ができるというメリットがあります。学生たちはこういった技術を使い分けつつ、作業を進めました。

【写真左】「切りじつけ」。縫製のための「しるし」のしつけ糸を丁寧に切る学生。
【写真右】「しるし」の付け方も様々。こちらの学生はチャコペンを使用。
 
自分が選んだ生地について、「布は、お店に行って慎重に選びました。店によっては10cm単位で切り売りしてくれるところもあるので、そういうところだと、実際に手元にいくつか集めて比べられます」という学生も。

【写真左】ツイードのジャケットを制作中。裏地にこだわりを見せる学生も。
【写真右】汚れてしまったスカートの生地のシミ抜きをしつつ学生に説明する塚本先生。こんなハプニングも、学びのうちの一つ。
 
学生たちがスーツ作りに使っている型紙は、前期の授業で学生が作図をしたものを塚本先生が一人ずつチェックして補正し、裁断用のパターンとして作ったものです。より正確に作るため、表地用と裏地用のパターンを、それぞれ分けて作っています。


服飾造形学類の学びはこちら
投稿者: fukushoku 投稿日: 2017/02/04 10:31
CADは、コンピューター上で設計を行うソフトで、設計図を必要とする建築や土木、機械工作や電気回路設計などで使用されています。現在 服飾業界でも、パターン(型紙)設計において欠かすことのできないツールとなっています。服飾造形学類1年生の後期の選択科目「アパレルCAD基礎」では、アパレル用CAD(主にパターンメイキングソフト)の総合的な基礎知識や、利用方法、基本操作について学びます。担当教員は、延澤直樹准教授


【写真】モニターに映し出された延澤先生の見本を見ながら、パターンを作図する学生たち。

授業では、「Pattern Magic」という平面のアパレルCADソフトを使用します。学生達は、まず基本操作に慣れるため、ポケットの設計をPC上で行う練習をします。ポケットの大枠の形を作ること、平行線の作成により、ステッチ部分を作成すること、角にアールを付けて、丸みを持たせることなど、さまざまな操作がこの作業の中に含まれています。ポケットの設計は授業開始時に毎回行われ、何度も復習することで基本操作に慣れることをねらいとしています。

【写真左】教卓で延澤先生が実物投影機を用いて、ポケットの設計を行うときの操作について説明を行います。
【写真右】学生たちの机のモニターには、先生の手元と操作画面が表示されるようになっています。

ポケット作図の基本操作練習が終わったら、ブラウスのパターンの設計を行います。まずは前回習ったことを復習し、続いて、今日行う作業の説明が行われました。この日は、「Pattern Magic」上でモードやパラメーターを設定し、裾を三つ折りしまつする線を描く作業や、前身頃の見返し線を描く作業を行いました。

【写真左】延澤先生の説明に聞き入る学生たち。学生の机には、自分が操作するPCと、先生の操作が表示されるモニターが真ん中に1台設置されています。
【写真右】どのメニューから開くのか、どのように画面上でオブジェクトを選択するのか、真ん中のモニターで先生の操作画面を確認しながら学びます。

【写真左】授業を担当する延澤先生。「思い通りの仕上がりにするための線を引けるようになるには、実際の手作業が大事!」

授業の中で延澤先生から、CADを使用することのメリットとデメリットについての話がありました。
衣服を画一的に大量生産を行う上ではCADは欠かすことができず、企業では導入が進んでいる半面、機械が描き出す曲線は個性がないため、服の表情が乏しくなっているとのこと。そのため、自分が作り出す服のバリエーションを増やし、自分の個性を服に反映させるために、是非 自分の手で紙の上に、実寸で線を引く練習を沢山して欲しい。どんな仕上がりになるのか、実際にやってみることがとても大切、とのことでした。

延澤先生からのメッセージ
アパレルCADは万能ではありません。アパレル業界では、誰が行っても同じ結果になる作業については、簡便性・精度・スピードのメリットを生かしてアパレルCADを利用します。一方、感性・感覚により服の雰囲気などに影響する部分は、CADが不得意とする所です。実寸の手引きによる平面製図・立体裁断など、色々な手法や知識を駆使し、パターン業務を行います。この事を念頭に置き、色々なパターンメイキング手法を修得して、アパレルCADを有効利用出来るように、色々な知識・手法の修得に貪欲に取り組んでほしいです。


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