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伊藤先生からのコメント 実習により製作した着物を、自分で着装することで、着物に対しての相乗効果を期待します。 自国の伝統文化である着物のことを学びながら、他国の伝統文化を理解し、文化交流ができるようになりましょう。
「素材造形演習」は、服飾造形学類の2年生後期の選択科目。素材の特質を理解しつつ、立体作品を作るテクニックを習得する学びです。フェルトを中心に扱い、知識や技術を習得しつつデザインし、それらをコーディネートできる力を育みます。担当教員は織田奈緒子助教。 【写真】授業に参加した学生の作品。原毛を加工してフェルト化させ、習得した技術で様々なパターンのデコレーションを作り、最終的に1つにまとめたもの。 この授業では、まずは羊毛の種類や特徴を学びます。羊毛は、水を含ませることで繊維がほどけ、せっけん水などのアルカリ性の液体を含ませると、ほどけていた繊維が互いに絡み合う性質を持っています。この絡み合った繊維を擦ったり、圧力をかけたりして更にしっかりと絡ませることで離れなくなり、フェルト化(縮絨・しゅくじゅう)が起こります。この性質を利用して、羊毛からフェルト制作を行い、装飾のための技法についても、実際の作業を通して習得します。 【写真左】昨年度の学生作品を手にとって説明する、担当教員の織田助教。 10月25日(木)に行われた授業では、これまでに授業で学んだ加工技術を使って、「しっぽ」や「玉」、「ロープ」といった形状のフェルトのオブジェクトを作る作業を行いました。学生たちは、羊毛と洗剤溶液を使ってまずは素材作りをしながら、色味がどんなふうに出るか試行錯誤しつつ、「透かし効果」や、立体的感を出す表現等を様々に試していました。 【写真右】羊毛をフェルト化する学生たち。手元のペットボトルに入っているのは、薄めの洗剤溶液です。これを使って、繊維同士を絡みつかせます。
【写真左】染色された羊毛と染めていない羊毛とを重ね、色を透かしたフェルトを作る学生。仕上がりを見ながらの作業となります。 【写真右】こちらは「ロープ」の形状のフェルトを制作中。麻紐を芯として、羊毛を巻きつけて作ります。
学生たちは、作成した様々な形状のフェルトのオブジェクトを繋げて1枚のシートに仕上げ、完成したものを提出しました。授業ではこの後、テーマを決めてデザインをおこし、フェルトを使った作品制作を行う予定です。 つづき 「素材造形演習」【2】 はこちらから 服飾造形学類の学びはこちら