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研究科長挨拶

佐藤 勝明

ことばの豊かさにめざめ、文学作品・文化事象を探求する

人文科学研究科長 佐藤 勝明

人文科学研究科長の佐藤勝明です。私たち人間はことばによって生きる存在だ、と言っても過言ではないでしょう。ことばは伝達だけでなく、思考と自己表現をつかさどり、文化の創造と伝承を支えています。ことばを豊かに使うことが、豊かに生きることでもあるわけです。文学作品は、そうしたことばによる表現の精髄と言えましょう。人文科学研究科では、教員も院生も、ことばや文学作品・文化現象を対象に、読み・調べ・考え・書く力を養い、真に豊かな生き方を追求したいと考えています。

ことばによって豊かに生きるとはどういうことか、例を挙げて説明しましょう。たとえば、雨を表すことばが、日本語には豊富にあります。小雨・霧雨・大雨・驟雨・春雨・緑雨・白雨(夕立)・秋雨・時雨など、数え上げるときりがないほどです。どのような雨の場合も、「雨が降っている」と言えば、意味の伝達としては用が足ります。けれども、同じ雨でも、量や季節や形状などによって、いろいろな呼び名があることを知り、初冬のにわか雨は時雨(しぐれ)というのだと知って、「時雨がやってきた」とつぶやいてみると、その雨は今までとは違う「時雨」となって私たちを包みます。そして、その雨を介して、「旅人とわが名よばれん初しぐれ」と詠んだ芭蕉や、その先人である多くの歌人たちとつながることができます。語彙が増えることは、世界の見え方が変わることでもあるのです。ことばを豊かに使うとは、そういうことなのだろうと考えます。人文科学研究科では、そうしたことばの豊かさにめざめ、ことばや文学作品・文化事象などを研究しながら、さまざまな力を付けて、豊かに生きる礎を作っていきたいと考えています。

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