和洋女子大学|大学院|人文科学研究科|日本文学専攻

授業科目・講義内容

カリキュラム

特殊講義

授業科目の名称 必修 選択 講義内容
日本文学特殊講義3
「記の研究」
4 文章の種類の一つである「記」について、その特色を考えていく。中心的な作品としては、中世文学の中でも独自の世界をもつ「方丈記」を取り上げ、その通読を通して、主題等に迫ることとする。また『文選』の諸作品や、平安期を代表する「記」である「池亭記」などとの比較により、「記」の性格とその諸相を考える。さらに、それらの影響を強く受けている芭蕉の「幻住庵記」を最後に読み、「記」の系譜についても考えていきたい。
佐藤勝明
日本文学特殊講義4
「季語を中心とした芭蕉句の研究」
4 和歌・連歌・俳諧等を通じて発見され、公認・継承されてきた、日本人の美意識の根幹ともいうべき、季語の本意に基づき、芭蕉句を読み直す。具体的には、北村季吟の『山之井』などを参照し、先行の文献や作品を調査するとともに、同時代や後世の詠作との関係も考え合わせ、各季語が芭蕉によってどのように詠まれているか、それが日本人の精神生活にどうかかわっているのかを追求する。
佐藤勝明
日本文学特殊講義5
「鴎外歴史小説の研究」
4 明治の終焉を見届け、新しい状況に向き合わざるを得ない森鷗外の、後期の文学的所業を概観する。それらは乃木大将の殉死を契機として成立した、「興津弥五右衛門の遺書」にみられるように、いわゆる歴史小説の造形として現れる。鷗外は「阿部一族」において〈政道は地道である限りは咎の帰するところを問うものは無いが、一旦変わった処置があると誰の裁きかという詮議が起こる〉として、裁量と規律という問題を切り口に近代について鋭い視線を提示している。
岡本文子

           
日本文学特殊講義6
「谷崎潤一郎の自伝的小説の研究」
4 谷崎潤一郎の文学を作家についての情報を参照しながら検討する。ロラン・バルトの「作者の死」以降、文学研究において安易に作家について論ずることはできなくなったが、文学者自身の体験を題材としている小説や随筆を検討する場合には、〈作家〉は依然として論ずべき対象として立ち現れてくる。前期では小田原事件というスキャンダルを題材としたテクストを検討することで、後期は幼少期の作家の読書体験を綴った「幼少時代」を検討することで、〈作家〉谷崎と向き合うことにしたい。
国語学特殊講義1
「国語学研究方法の研究」
4 平凡社『日本語の歴史』を読みつつ、国語学の研究と隣接領域の関連性について考える。全8 巻のうち、受講生の興味に従って中心とする巻を選ぶ。
岩下裕一
国語学特殊講義2
「日本語の歴史」
4 日本語と辞書の関係を取り上げる。特に位相語として女房詞に対し存在した武家詞(鷹詞)を対象に、その典拠と使用の実態を解明する。
三澤成博
漢文学特殊講義
4 江戸時代の為政者・学者である新井白石は、中国・日本のさまざまな古典から怪異譚を集めた『鬼神論』を著している。白石がなぜ鬼神(幽霊)を肯定したかのかについて多くの指摘はあるが、いまだ明確になっていない白石の議論もある。本講義では、白石が前提とした儒者の議論をふまえた上で、『鬼神論』を編纂した白石の意図について検討を試みたい。また、白石が引用した話柄についても実際に原典を確認し比較しながら、中国・日本の怪異譚についての理解も深めていく。                              松野敏之
歴史考古学特殊講義
「都城と地方官衙」
4 本年度休講

演習

授業科目の名称 必修 選択 講義内容
日本文学演習3 4 本年度休講
日本文学演習4 4 『おくのほそ道』という作品を素材にして、演習により、作品の読み方を鍛錬する。とくに自筆本の出現にともない、諸本間の関係の見直しが進められている研究状況を視野に入れて、本文異同の様相をていねいにとらえ、そこから問題点を見いだし、追究していく。また、読解にあたっては、平安朝以来の和歌と文章との関係を想起しながら、この作品の中で発句と文章とがどのような関係にあるのかという点についても、留意することとする。さらに、西鶴の『浮世草子』に代表される近世の散文一般や、中世にさかんに行われた紀行作品との比較という点も、念頭におきながら読むことにしたい。
佐藤勝明
日本文学演習5 4 森鷗外の歴史小説に見られる女性像を解読する。歴史小説と小説の材原との比較検討は従来よくなされてきたところではあるが、あらためて鷗外旧蔵書中の朱子学関係書や小倉在任中に親しんだ王陽明などと比較することにより、創造された女性像と、「私の生存」(『妄人妄語』大正4)と鷗外自身が述懐した自己の立脚点との関連を闡明する。
国語学演習1 4 江戸語から東京語が成立していく過程を、いろいろな資料を読みつつ考えていく。特に現代語の中に、その過程がどのような痕跡を残しているか、について検討する。 岩下裕一
国語学演習2 4 近代国語辞書の変遷について、実際に辞書を比較・検討することにより、模倣と創造の実態を明らかにする。また語釈における文語から口語化の流れがどのような方法のもとにならされてきたかも探ってみたい。
三澤成博

備考

  1. 特殊講義については、4科目16単位選択必修。
  2. 演習については、3科目12単位選択必修。

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