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投稿者:
sougou
2020/11/30 10:12
和洋女子大学大学院 総合生活研究科博士前期課程を修了。病院で管理栄養士として働いている内野礼子さんのインタビュー記事を紹介します。
医療法人社団鏡一会 鏡戸病院 管理栄養士
内野 礼子さん
総合生活研究科博士前期課程修了 修士(家政学)
「もっと深く臨床栄養学を学ぶために大学院への進学を決意しました」
■現在の仕事とやりがい
病院にて、給食の献立作成、栄養価計算、発注業務、入院患者の皆さんの栄養管理など、管理栄養士の業務全般を行っています。私は、管理栄養士として仕事をする上で、「最期までできるだけ口から食事をとってほしい」という希望があります。その想いを実現させるために、食事摂取量が減ってきた患者の方に対して、病院内の様々な職種のスタッフ同士で話し合いを重ね、試行錯誤をしています。その結果、食事摂取量が少しでも増えたときは、特にやりがいを感じます。
■大学院での研究テーマについて
和洋女子大学 健康栄養学科の卒業論文では「腎不全」をテーマに選びました。修士論文のタイトルは「新規に開発された腎不全総合治療食品(RKF-1)の常食飼育下の慢性腎不全ラットに対する実験的治療効果―腎障害進展抑制機序―」。なぜ、このテーマで研究しようと思ったかというと、健康栄養学科の授業を通して学んでいく中で、腎不全の食事療法の複雑さを実感し、知識をより深めて、将来、管理栄養士として仕事をする際に役立てたいと思ったことがきっかけです。管理栄養士としての知識をさらに大学院でも深めたいと考えたので、引き続き、「腎不全」をテーマに研究を続けました。
■大学院の学びが活かされていると思うこと
大学院での研究活動では、研究のご指導を頂くための準備として、自分の知識を増やすことや、考えを伝えるための話し方や、情報収集のテクニックについて考える機会が多かったです。現在の仕事においても、多職種連携の中で主に病棟と栄養科の間での意見のすり合わせをしていく時に、大学院で学んだり考えたりした経験が役立っていると感じています。
■大学院進学を決めた理由
私は、大学4年生の時に就職先として病院の管理栄養士を希望していましたが、卒業論文を進めていく中で、研究活動の面白さに魅力を感じ、「まだまだ勉強したい!」と思ったため、大学院への進学を決めました。
■在学生へのメッセージ
私にとって、大学院で勉強した時間はとても有意義で貴重なものでした。大学院へ興味を持った時、勉強や研究に興味があるという時が自分にとってのチャンスですし、その時こそが一番、学びが身につく時だと思います。「後悔先に立たず」といいます。是非、「学びたい」という今の自分の気持ちを大切にしてほしいです。
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<総合生活研究科について>
和洋女子大学大学院 総合生活研究科では各専門領域での研究を学ぶ他、研究・教育現場や企業で活躍している社会人の方のスキルを体系化するための研究の場としての役割を果たすこともめざしています。家庭科教諭として活躍されている方はスキルアップとして家庭科の専修免許状を取得することができます。管理栄養士の高度専門教育の場としては、現場での実践経験の豊富な医師や管理栄養士による研究と教育を充実させています。
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