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心理学科

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投稿者: shinrigaku
2017/12/26 11:08

■「インスタ映え」を心理学で考える
「インスタ映え」が2017年のユーキャン新語・流行語大賞を受賞しました。この言葉は、SNSサービスの「Instagram(インスタグラム)」に公開した写真がひときわ映える、見栄えがよいということを意味しているといいます。「インスタ映え」を意識して、普段から写真を撮影している人もいらっしゃるのではないでしょうか。
この「インスタ映え」に注目して、授業で行った作業をとおして、心理学の考え方について紹介したいと思います。2年生の選択科目である「心理学基礎演習Ⅰ」の授業で、中学生、高校生、大学生などの若者で流行しているもの・盛り上がっているものをひとつ取りあげて、その理由や背景を分析するという作業を行いました。図①に示したように、自分の考えを整理する、グループで意見交換して参考資料を調べる、集めた情報を図表にまとめるという流れで授業は進んでいきます。

【図①】 

中学生、高校生、大学生などの若者で流行しているもの・盛り上がっているものとして、「インスタ映え」「インスタグラム」の他にも、フォトジェニック、ロールアイス、電球ソーダなどもあげられていました。写真映えを意味するフォトジェニックに加えて、ロールアイスや電球ソーダは「インスタ映え」するから流行しているという意見もあり、「インスタ映え」の影響力の大きさが感じられます。

■「インスタ映え」を図解する
「インスタ映え」や「インスタグラム」については、6名の学生が図表にまとめてくれました。それぞれの図表を参考に、図解したものが図②です。あくまで図解例のひとつですので、ご留意ください。

【図②】


図②
からは、「インスタ映え」の心理には複数の欲求が複合的に影響していることが指摘できます。自分を発信したい気持ちは自己表現の欲求、「いいね」をもらいたい気持ちは他者から評価されることを求める承認欲求、オシャレなものをまねしたい気持ちは有名人や芸能人などに重ねることもある理想の欲求とそれぞれ関係していそうです。同時に、「インスタ映え」の意識を促進するような環境があることにも注目できます。皆がやっているということは、自分を発信する相手や「いいね」をしてくれる相手、まねしたくなるような相手がたくさんいることになります。インスタグラムそのものの加工機能が充実していることに加えて、観光地などでも「インスタ映え」をターゲットにしたスポットが増加しています。「インスタ映え」が流行するとそのための環境も整備され、環境が整備されるとさらに流行するという、意識と環境の相互作用があることも理解できます。

■作業をとおした心理学の考え方
今回紹介した作業をとおして、図③のように心理学の考え方を整理しました。

【図③】
皆さんが普段から気になっていることや関心を抱いていることがテーマになるところが、心理学の面白さともいえます。人の心は目に見えにくいからこそ、世の中で広まっている話を「ほんとうにそうなのか?」と問い直し、具体的なデータをもとに理解を深めていきます。また、作業をとおして「インスタグラム」を使っていない人や「インスタ映え」を気にしすぎないようにしている人がいることもわかってきました。「インスタ映え」を例にとっても、その関わり方には幅や個性があります。心理学では、人間の心理に共通する傾向と同時に、一人ひとりの多様性を発見し大切にしていく学問でもあります。このように和洋女子大学では、相手の心に寄り添うことをめざして、具体的な作業や体験をとおして人間の心理を理解するための心理学の考え方や方法を学ぶことができます。

心理学類や心理学の学びに興味が湧いた方は、ぜひ学校見学にお越しください。私たち教員が皆さんの様々な疑問や質問に詳しくお答えします。

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