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心理学類

名前: shinrigaku 作成日: 2016/04/19 16:50
教員コラム

投稿者: shinrigaku 投稿日: 2017/12/26 11:08
■「インスタ映え」を心理学で考える 「インスタ映え」 が2017年のユーキャン新語・流行語大賞を受賞しました。この言葉は、SNSサービスの「Instagram(インスタグラム)」に公開した写真がひときわ映える、見栄えがよいということを意味しているといいます。「インスタ映え」を意識して、普段から写真を撮影している人もいらっしゃるのではないでしょうか。 この「インスタ映え」に注目して、授業で行った作業をとおして、心理学の考え方について紹介したいと思います。2年生の選択科目である「心理学基礎演習Ⅰ」の授業で、中学生、高校生、大学生などの若者で流行しているもの・盛り上がっているものをひとつ取りあげて、その理由や背景を分析するという作業を行いました。 図① に示したように、自分の考えを整理する、グループで意見交換して参考資料を調べる、集めた情報を図表にまとめるという流れで授業は進んでいきます。 【図①】   中学生、高校生、大学生などの若者で流行しているもの・盛り上がっているものとして、「インスタ映え」「インスタグラム」の他にも、フォトジェニック、ロールアイス、電球ソーダなどもあげられていました。写真映えを意味するフォトジェニックに加えて、ロールアイスや電球ソーダは「インスタ映え」するから流行しているという意見もあり、「インスタ映え」の影響力の大きさが感じられます。 ■「インスタ映え」を図解する 「インスタ映え」や「インスタグラム」については、6名の学生が図表にまとめてくれました。それぞれの図表を参考に、図解したものが 図② です。あくまで図解例のひとつですので、ご留意ください。 【図②】 図② からは、「インスタ映え」の心理には複数の欲求が複合的に影響していることが指摘できます。自分を発信したい気持ちは 自己表現の欲求 、「いいね」をもらいたい気持ちは他者から評価されることを求める 承認欲求 、オシャレなものをまねしたい気持ちは有名人や芸能人などに重ねることもある 理想の欲求 とそれぞれ関係していそうです。同時に、「インスタ映え」の意識を促進するような環境があることにも注目できます。皆がやっているということは、自分を発信する相手や「いいね」をしてくれる相手、まねしたくなるような相手がたくさんいること ... 詳細...
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2017/12/21 15:25
■試験勉強やレポートになかなか手をつけられない みなさんは試験勉強やレポートをすぐに始めることができますか? 高校生で一般入試を考えている方は、ちょうど今は追い込みの時期でしょうか。大学生の皆さんは、もうそろそろ学期末の試験勉強やレポートの提出が始まる頃ですね。冬休みはお休みするとしても、今からこつこつとやっていけば、試験も余裕を持って受けることができますし、レポートも締め切りにも追われることなく出すことができるでしょう。ただ、なかなかそう簡単にはいきません。実は、この教員コラムは10月に書くことになっていました。自戒の意味もこめて、今この記事を書いています。 ■大学生の先延ばし するべきことにいつまでも手をつけずにいることを「先延ばし」といいます。大学では評価のために試験だけではなく、レポート課題が出されることが多くあります。高校生の方は、あまりレポート課題には馴染みがないかもしれません。海外でも大学生は多くの締め切りを抱えており、80~95%の大学生は先延ばしをすると言われています(Steel, P. 2007)。よって、すぐに手をつけられる人のほうが稀であって、たいていの人は締め切り直前になってから始めて、苦しい思いをするのです。ただ、皆と同じならいいかと安心して手をつけないでいると、おそらく1月下旬あたりに大変な思いをするでしょう。今のうちにできることには取り掛かるに越したことはありません。 ■なぜ人は先延ばしをするのか 人が何かを先延ばししたくなるときは、その課題が自分の能力を超えていてできないと感じてしまうことや、課題をしないことで失敗して自信をなくすことを避けるためといわれています。その他、完璧にこなしたいという思いなども影響します。よって、先延ばしをしないためには自分ができる能力の範囲に課題を細分化すること、失敗を恐れないこと、完璧を求めないことなどが重要だと言われてきました。ちなみに、皆さんはどんな気分で試験勉強やレポートを先延ばしして、先延ばししている最中はどんな思いでいますか?多くの方は、本当は今すぐにでも手をつけないといけないと分かっているのに、できない自分を責めてしまって苦しい思いをしていることでしょう。下手をすると今すぐに消えてしまいたいと思っているかもしれません。 ■先延ばしを克服するには自分を許すこ ... 詳細...
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2017/11/24 13:40
みなさんは「花占い」を知っていますか。「好き、嫌い、好き、嫌い……」と交互に口ずさみながら、花びらを一枚ずつちぎっていき、最後の一枚が「好き」なら、意中の相手から好かれている、逆に「嫌い」なら嫌われているという占いです。 愛というのは、一方的に自分だけでは決められません。そしてまた、愛すればこそ、相手の想いを尊重するものです。相手が自分を好いてくれるなら幸せです。しかし相手が自分を嫌うならば、それはせつないけれども、受け入れるしかありません。「花占い」はずいぶん消極的ですが、それでも愛の側にあると言えます。しかし、幼い子どもたち、心の弱い人たち、そして性格に歪みのある人たちは、この意味での「花占い」ができないことがあります。「好き、好き、好き……(あるいは嫌い、嫌い、嫌い……)」に取り憑かれ、気持ちを収めることができないことがあるのです。相手の思いが相手に属しており、相手に委ねられているという現実に伴う無力感を受け入れにくいのです。そこであふれ出た自己中心的な怒りから、自分の非を棚上げし、思い通りにならない相手を責めるということが起こります。幼い子どもなら養育者を、心の弱い人なら救済や恋愛を期待した相手を、性格の歪んだ人なら他人の弱みを責めがちです。例えば、駄々をこねる子ども、ストーカーをする元交際相手、弱い者いじめをする人を挙げることができるでしょう。こじらせ具合や自覚のレベルは違うものの、その根本にはこうした「花占いの欠落」を読み取ることができます。ただし、みなさんの中にも、わがままな気持ちや、束縛したい気持ち、困らせたい気持ちなどが行き来することがあるでしょう。多かれ少なかれ誰もが「花占い」のルール変更を行って、好き放題、嫌い放題にしたい気持ちがあるのです。 すぐれた養育者や指導者、良心的な友人や仲間は、相手を間違えた未熟な攻撃に対して、腹立ちを抑えつつ、相手の成長を促せるような展望を組み立てて応じます。展望には目に見えない未来や可能性への洞察が含まれています。悪意があるなら見抜いて拒みます。それは知恵であり、勇気であり、思いやりでしょう。愛するとはそういうことです。もっともその基本となる立場は、「花占い」に似て、相手が成長するのかしないのかどちらかを決めつけずにいるものです。いかに優れた養育者や指導者であっても、学ばない相手に学ばせることはできません。いかに工夫された環境や内容 ... 詳細...
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2017/06/27 15:34
現在の研究テーマ 私の専門分野は「臨床心理学」になりますが、私が現在、興味を持っているのは、 ・高齢者が「むなしい」という気持ちをどのように感じ、向き合っていくのか ・流行語や新しい言葉の概念がどのように若者の心に影響するのか(たとえば、「女子力」など) などです。他にも知りたいことがたくさんあります。 この2つのテーマを見て、「全然、心理学と違うじゃん!」と思われた方がいるかもしれません。……その通りかもしれません。でも、私はあれこれやってみることが好きなのです。敢えてまとめるならば、「嫌なことを感じたり環境からの影響を受けたりしながらも人が生きていくことについて知りたい・見つめていきたい」といえるでしょうか。「むなしい」気持ちは心の不調とかかわっていますし、実は流行語はそれを意識することで生きるのが楽しくも辛くもなり得るという点では臨床心理学ともつながっています。 心理学に興味を持ったきっかけ 私自身は今までに、大学に進学するときも大学で学科を選ぶときも、あらかじめ考えていた理学部や医学部といった進路とは違うところを選び、最終的に心理学(臨床心理学)を専門にしました。進路を選んだときは、自分でも本当に突然に志望を変えたような気がしていました。しかし思い返すと、物心ついた頃や中学・高校生のときなどに「こころ」について考えるような体験はいくつもあったように思います。「感動するってこういうことかな?」「あのとき友人がこう言っていたけど、どう思ってたのかな」「自分のこの心のもやもやは何だろう」「どうふるまうと皆で楽しくなれるかな」などなど…。こういった思いが積み重なって、心理学をやりたい!と考えるようになりました。 こんなふうに、良いことも悪いことも含めて、過去のたくさんの体験や感じたことが、今の自分を作っていると思っています。そして、その体験や学びが自分を助けてくれたこともありました。心理学の授業で何年も前に知ったことが、関係ないように思える仕事の中で思いがけず役に立つ、なんてこともたくさんあるのですよ。 高校生の皆さんへ 「ああでもない、こうでもない、あれもやりたい、これもやりたい…」。いいですね! 大いに迷って、いろいろな場に飛びこんでください。無駄な経験、無意味な経験なんてありません。遠慮せずに、たくさんの人、本、話、体験……に接してみてください ... 詳細...
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2017/03/03 12:04
学習心理学とは 突然ですが、「学習Learning」と聞いてどんなことを思い浮かべますか? 「期末試験に向けて習ったところをまとめ復習すること」「塾でやること」「授業を聞いて知識を増やすこと」「教科書を読んで予習すること」。皆さんの頭には、たくさんのつらい経験が浮かぶのではないでしょうか。じつは、心理学でいう「学習」は、もっと身近でふだん気にも留めないような何気ないこと(例えば、カツ丼の匂いを嗅いだだけで唾が出てくるとか稲妻が光っただけで悲鳴が上がるなど)から、これが学習?と言いたくなるようなこと(例えば、自転車に乗れること、自分の気になる癖や何をやっても続かないなどのお悩み解決)に至るまで幅広く関係しているのです。そしてこれらの中に行動の法則を見つけることで、日常のさまざまな行動上の問題を解決できるのです。   2年生のゼミ紹介(心理学基礎演習) 心理学類の2年生を対象にした「心理学基礎演習」の中で私が担当するのは、この学習心理学についての演習です。履修生各自が身の回りの改善したい行動上の問題に着目して改善目標を立て、学習理論を応用した自分流の行動変容実験に挑戦しています。いくつかの例を示しましょう。 Aさんは、自分の家の飼い犬が家人の服やズボンに嚙みついて困るという問題の解決に挑戦しました。Bさんは、1日1時間は自分の部屋で勉強しようと自己管理のプログラム作りに挑戦しました。Cさんは習慣になってしまっている遅寝遅起きの行動パターンを改善することに挑戦しました。Dさんは部屋に山積みになった積ん読本を片っ端から読破することに挑戦しました。Eさんは毎日欠かさず新聞を読むことに挑戦しました、Fさんは続かないストレッチを日課にすることに挑戦しました。Gさんはいつもゴチャゴチャの自分の机の上をきれいに整理整頓することに挑戦しました。などなど。 少人数で進めるゼミ(演習)の長所を活かして、履修生各自が課題を見つけそれぞれが考えた独自の方法で計画を立て、指導教員を中心にしてお互いに意見を交換し合いながら、今年は11人の履修生がそれぞれに成果を得ることができました。これらの2年生は、3年次には大半が臨床心理や発達心理など他の分野の演習を履修するでしょうが、自分で計画して身近な行動の改善に挑戦した経験は、新しい領域の研究でもきっと役に立つはずです。心理学類の中心となるのは発達・教育・臨床の心理 ... 詳細...
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2016/12/27 18:30
「アイデンティティIdentity 」とは何だろう? 「自分が自分でない感じがする」「本当の自分って何だろう」 。 皆さんもこのような悩みや疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。この問題を考える手がかりを与えてくれるのが、「 アイデンティティ Identity 」という視点です。「アイデンティティ」という言葉は、映画や小説、倫理の授業などで聞いたことがある方もいらっしゃると思います。それでは、「アイデンティティ」とは、どのような意味なのでしょうか。下の 図① をご覧ください。   学生証、免許証、レンタルビデオショップの会員証明などは、「IDカード」と呼ばれます。この「ID」が実は「アイデンティティ」を指しているのです。「IDカード」は「私」が「カードの持ち主」であること、つまり「私=カードの持ち主」を証明してくれます。この「=」(イコール)の働きがアイデンティティというわけです。 青年期に生じるアイデンティティの悩み 「=」(イコール)というアイデンティティの意味から、青年期に生じやすい悩みを理解したのがエリクソン Erikson , E.H. という研究者です。子どもから成人への移行期である青年期には、「 I (みる自分)」と「 me (みられる自分)」が分化していきます。たとえば、この記事を読みながら「わくわくしてきた」「お腹が空いてきた」と自分で、自分のことをふり返ることが「 I 」が「 me 」をみている状態といえます。 下の 図② をご覧ください。「好きな自分」「嫌いな自分」「友だちと一緒にいるときの自分」など、たくさんの「me(みられる自分)」が存在します。このような「me(みられる自分)」を「みる自分(I)」が自信を持って、納得して「これが自分だ」( I = me )と「=」(イコール)で結べるかどうかが、青年期のアイデンティティの感覚といえます。 図② で円から外れている「me(みられる自分)」もいるように、すべての「me(みられる自分)」を自信を持って納得できなくてもよいということも、エリクソンは述べています。 同じ「 ... 詳細...
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2016/12/15 15:05
★ 現在、“逃げ恥”という愛称で呼ばれるドラマ「逃げるは恥だが役に立つ(TBS系列、毎週火曜日放送)」がエンディングの恋ダンスと共に、とても流行っていますね。このコラムでは、この“逃げ恥”に表現されている心を読み解いていきましょう。 主人公の2人は、ドラマの定番であるこじらせキャラとして登場しました。2人のこじらせぶりに共通するのは、無駄を省き、効率的、理性的であることを意味する「合理性」だと思います。みくりさんは、自分の考えを筋道立てて自己主張しようとする女性です。ところが「小賢しい」とフラれ、「優秀だから」と派遣切りに遭って、居場所がなくなります。一方、「プロの独身」平匡さんのプロたる理由は、心の動揺を他人から見られることを恐れていることのようです。合理的であろうとすると、なんだかんだ社会になじみにくく、孤立しやすいということが描かれているのかもしれません。 しかし、そこがドラマの良いところ、そんな2人が見事に出会って、「契約結婚」という「合理性」あふれる解決策を採ることで一致します。2人を社会から距離を置かせることになった「合理性」が、2人の距離を近づける役目も果たしているという逆説をそこに見つけることができます。短所であったものが一発で長所に逆転するのは恋愛物ならではのワクワクドキドキな展開とも言えますが、現実の人生でも、人の短所や長所は安易に決めつけることができないものであるように思います。とはいえ、「すばらしいです。合理的で(第1話:みくり)」と、相性ばっちりの出会いを果たした2人があっさりゴールインするかと言えば……そうではありません。いかなる人にも「困難を避けようと逃げた先で、かえって困難にぶつかる」という運命のようなものが待ちかまえているからです。2人の困難とは言葉にならない気持ち、身体が返している反応、「合理性」では測れない心の存在を認めることにあるようです。2人の運命は、これら不合理な心から逃げるのではなく認め、向き合い、育てていくことにあるのでしょう。合理性と不合理は逆のことのように見えて、実は両立するという心の成長の真実を2人は学んでくれそうです。同時に「合理性」の意味を、より高い次元から学ぶこともできるでしょう。このドラマ、2人が自分たちの心の動揺に振り回されつつ、不器用なままに、改めて「合理性」で捉え直そうと奮闘して、さらに振り回される姿がコメディタッチで可愛らしく ... 詳細...
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2016/12/13 13:40
ゼミ紹介と担当授業 4年次の卒業研究(卒論ゼミ)では、1年間を通して自分の関心のある事柄を調べたり考えたりします。テーマは様々ですが、アニメに関連するもの、コスプレイヤーの心理などといったサブカルチャー系のものから、統計に関連するもの、理想の自分と現実の自分など多岐に渡ります。ゼミでは忙しい中、大学祭に欠かさず参加しています。 1年生に心理統計法という科目を担当しています。同じようなことを毎年話して、そして同じように理解しにくいという話を聞きます。自分で教えていてもやっぱりどっか感覚が分かりにくいのは確かですね。 ここで質問を一つ。100回のうち95回以上である事柄が起きるとしたら、それは偶然でしょうか?答えは「偶然ではない」のです。なぜ96回以上でなく、95回以上なのか?99回以上でもいいのではないか?(実際にもう一つの区切りは99%になっています)いろいろと悩みは尽きませんが、こういうことを通して心理学的なデータを統計的に判断することを学ぶのがこの科目の特徴です。毎年のことなのですが、この5%や95%ってことがなかなか理解してもらえなくて苦労します。普通に私たちが日常で使う言葉ではないというのもありますが、これこそ統計学的な考え方の特徴でもあります。 専門領域と研究テーマ 専門領域を聞かれると未だに困りますが、心理統計法と医療系心理学としておきます。学部の時から統計解析の手伝いをよくやっていました。今はPCと素晴らしいソフトウエアがあるので苦労しないのですが(もっとも使い方で苦労はしてる?)、メインフレームでFORTRANのコードを書くこともありました。SPSSというパッケージに出会ってからはそれ一筋でしたが、最近はR言語をいじっています。 医療系心理学と言っても別段新しいものではなく、ナースと患者さんのやり取りだとか、小児科での子どもたちの発達だとか、助産師たちの新生児や妊産婦のかかわりなどがテーマになっています。ナース・助産師とのチームで研究をすることで新しいことが分かったり、関連する身体の知識を理解することが出来るなど、日々学ぶことの連続ですが、それが新鮮です。 わたしが心理学に興味を持ったきっかけ ありふれていますが、大学進学の目的はなんとなく臨床心理学が学びたいということでした。やってみたいとは思っていましたが、自分が所属していた ... 詳細...
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2016/12/12 11:41
感情の浮き沈みとは 誰にでも感情がうまくコントロールできないことはあるものですが、その浮き沈みが激しく、不安定な状態になることがあります。「他の人ならこんなに不安にならないだろう、泣いたり怒ったりしないだろう」とわかっていながらも、自分では感情がコントロールできず、人間関係や日々の生活に支障が出てしまうことがあります。 あなたには以下の図のようなことはありませんか?   高校生や大学生の歳にあたる思春期・青年期は、このような感情の浮き沈みが一時的に激しくなることがあるといわれていますので、思い当たる節がある方も心配ありません。人によっては、成長に伴って気分が落ち着くことも多くあります。 感情の浮き沈みに対処するグループ・プログラム―STEPPS― 私はこのような感情の浮き沈みに自分で対処するためのグループ・プログラムについて、他大学の研究者とともに研究を行っています。このプログラムは STEPPS(ステップス) と呼ばれています。感情が激しくなることを予測し、柔軟な考え方や対処行動をとって、自分で感情をコントロールできるようになることを目的としたプログラムです。 認知行動療法* というカウンセリングの理論を背景に構成されています。 もともとは 境界性パーソナリティ障害* の患者さんのために開発されたもので、他の治療法に比べてコストがかからずに、比較的簡単に実施することができるため、近年注目されています。私たちの研究グループでは、STEPPSの日本語バージョンを作成して、日本の大学生にも効果があるかどうか研究しています。現在までに26名の大学生にSTEPPSを実施しており、STEPPSの実施前後で、考え方や感じ方が変化したり、ポジティブな感情が増えたりなどの良い効果がみられています。参加した方からは「毎日が楽しく感じられるようになった」「生きやすくなった」「はじめたときと比べて考え方が変わったように思った」などの感想が得られました。 *認知行動療法 人の思考および行動パターンを理解し、思考や行動、感情が変化するようにアプローチするカウンセリングの一技法。 *境界性パーソナリティ障害 対人関係、自己像、感情などの不安定さや著しい衝動性が特徴的なパーソナリティの障害。 STEPPSの内容 感情が激 ... 詳細...
投稿者: shinrigaku 投稿日: 2016/12/06 13:52
■授業紹介 主な担当授業は「臨床心理学」「カウンセリングの実際」などになります。これまで精神科のクリニックや中学校、大学などでカウンセラーとして働いていた経験から、臨床心理学に関する基礎知識や、カウンセリング技法などについて授業を行っています。授業内でワークなど多く行うことで授業内容が身をもって実感できるように、また学んだことが日常生活を送る上で役に立つようにと心がけています。   ■ゼミ紹介(2015年度ゼミ生) 4年生のゼミでは、卒業論文の執筆に向けて皆で協力し合いながら取り組んでいます。私の専門分野は臨床心理学ですが、それにとらわれず日々の問題意識を大切にして研究テーマを決めるように薦めています。2015年度の卒論生は「冗談を言う心理的背景とは」「友人との心理的距離と物理的距離のズレについて」「感情状態によって聞く音楽に違いはあるのか」など、その他にもさまざまな研究テーマを設定しています。せっかくの機会ですので、日々の生活で疑問に思っていたことを追求して,楽しみながら卒業論文をまとめてもらえてもらえればと思っています。   【写真左右】ゼミの様子   ■現在の研究テーマ 私の現在の研究テーマは主に以下の2つです。 一つ目は、STEPPS(ステップス)というグループ療法の効果研究です。もともとはアイオワ大学で開発されたもので、自分で感情をコントロールできるようになることを目的としたグループ療法になります。 二つ目は、解釈のバイアスにアプローチする方法の開発です。同じ物事でもネガティブに解釈することは抑うつや不安の要因となることが知られていますが、コンピューター上で簡単な課題に取り組むことで、解釈のバイアスを修正する方法について研究しています。 大学で学生相談に長く携わっていた経験から、両者とも主に大学生を対象に行っています。研究を通じて、大学生のみなさんの日々が少しでも生きやすくなることに,貢献したいと考えています。 ■心理学に興味を持ったきっかけ 私が心理学に興味を持ったのは高校生の頃で、自分の話をするよりも友人の話を聴くことの方が、相手との関係を作っていく上で重要であると感じたことがきっかけでした。そこから、人の話を聴くこと自体に興味を持ち、仕事として思い浮かんだのがカウンセラーでした。実際には友人の ... 詳細...
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